タフティングキツツキ

タフティングキツツキ

床にも、壁にも、心にも届くラグを

タフティングキツツキ大槻さん

日々の暮らしの中に、少しだけ特別な瞬間を。タフティングという技法を通じて、ただのラグではない、使って飾って楽しめる1枚を届けたいと考えています。
使う人の気持ちを想像しながら、ひとつひとつ丁寧に糸を重ねています。鹿嶋の地で、ものづくりの楽しさをもっと多くの人に体験してもらいたい。ラグを通じて地域の人とつながり、新しい文化を育てていけるような、そんな拠点でありたいと思っています。

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Q.タフティングという技法に出会ったきっかけについて教えていただけますか?

YouTubeでたまたま見た動画がきっかけです。女性の方がタフティングを紹介していて、面白そうだなと思ったのが最初でした。
僕は普段接骨院の仕事をしていて、相手にするのが「痛み」という目に見えないものなので、形に残るものをつくりたいという気持ちが以前からありました。
それで「まずはやってみよう」と思って、YouTubeなどで調べながら独学で始めたんです。

最初は趣味として作っていて、知り合いにプレゼントすることもありましたが、その時にすごく喜んでもらえたことが大きな原動力になりました。

Q.そこから販売を始めるまでの経緯を教えてください。

最初は「しっかり技術が身についてからじゃないと販売できない」と思っていましたが、完璧を目指すといつまでたっても形にできないなと気づいたんです。

ある程度のクオリティ、たとえば直線がしっかり引ける、糸がすぐにほつれないなど、最低限の部分をクリアできていれば十分届けられると判断して販売を始めました。
今はその判断が正解だったと思っています。

Q.実践から学びつつ進めてこられたのですね。作品づくりにおいて特にこだわっている点を教えてください。

デザイン性と糸で表現する際のバランスには特に気を遣っています。
最近はロゴ制作の依頼が増えていて、細かい線などをそのまま再現しようとすると、ごちゃごちゃしてしまうことがあるんです。
ですので、デザインによっては線を太く調整したり、見やすくなるよう工夫しています。

色使いについても、見る人にインパクトが残るような配色を意識していますね。単なる実用品ではなく、部屋のアクセントになるような存在感のある作品を目指しています。

Q.タフティングならではの魅力はどこにあると感じていますか?

タフティングは床に敷くだけでなく、壁に飾ったり、額縁のように使ったりと表現の幅が広い点が大きな魅力です。
最近では、鏡のフレームや、花を飾るための装飾的なラグもつくっています。

柔らかくて温かみのある素材なので空間に彩りを加えたい方にはぴったりです。
単なる敷物としてではなく、アートとして楽しめるところが、タフティングの面白さだと思います。

Q.これまでの制作で印象に残っている出来事はありますか?

鹿嶋まつりのステージで、電撃ネットワークの方にラグマットをプレゼントしたことがありました。
実際にイベント中に制作して、完成したものを後日お渡ししたのですが、とても喜んでいただけました。

ただ渡すだけでなく、その場で作っている過程を見せることができたのも良かったと思います。
イベントでの実演は緊張もありますが、お客さまとの距離が近くなって、ものづくりの楽しさがより伝わる機会になりますね。

Q.地域との関わりについても教えてください。

鹿嶋まつりでは、作品制作と同時にワークショップも実施していて、お子さまや保護者の方にタフティングを体験してもらえる機会をつくっています。
タフティングはテレビなどで見たことがあるという方は多いものの実際に触れる機会は少ないので、とても好評でした。
体験してもらうことで、手を動かしてつくる楽しさや達成感を感じてもらえたら嬉しいですね。

Q.ふるさと納税の返礼品として参加された経緯を教えてください。

ふるさと納税については、鹿嶋市の担当の方と知り合いだったことがきっかけで「出せるのかな?」と相談したのが始まりです。鹿嶋市内で制作していれば問題ないと言われ、参加を決めました。
納税を通じてたくさん売れたらいいというよりも「こんな活動をしている人がいる」と知ってもらうきっかけになればという考えの方が強いです。

Q.地域発の活動として広く知ってもらえる機会になるということですね。今後、挑戦してみたい作品や取り組みはありますか?

もっと大きな作品を作ってみたいです。今の作品の4倍くらいのサイズを想定しています。
壁一面を覆うようなインパクトのあるラグを作りたいのですが、制作にはそれ相応のスペースが必要になるので、まずは環境を整えることが目標です。

枠も自作しているため、大きな作品に対応できるような設備も準備しないといけません。でも、実現できたら本当に面白い作品ができると思います。

Q.最後に、活動を通じて地域の方や子どもたちに伝えたいメッセージをお願いします。

ものづくりは見るだけではなく自分の手で体験してこそ、楽しさや達成感を実感できます。タフティングを通して、なにかを生み出す面白さを知ってもらえたら嬉しいです。
子どもたちにも、「自分でものをつくるって楽しいんだ」と感じてもらいたいと思っています。

少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ気軽に相談してください。可能な限り、ご要望に沿ったラグをお届けします。

– 手のひらサイズのタフティングマットを購入しました!  –

小さい小物を置くのにちょうど良いサイズ感のラグマットを、2点購入させていただきました。
タフティングならではのしっかりした質感と温かみのある手触りがとても心地よく、見た目にも可愛らしい仕上がりです。
特に、丸いモチーフの方はアクセントになる色使いが印象的で、ちょっとしたインテリアのポイントにもなっています。

玄関や棚の上など、ちょっとした場所に敷くだけで空間の雰囲気がやさしくなるのを感じています。
ひとつひとつ丁寧に作られていることが伝わってくる作品で、とても気に入りました。また他のデザインもぜひ購入してみたいです!

タフティングキツツキ大槻さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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