ビジネス旅館大坂屋

おかえりなさい。神栖で40年続く働く人と学生のためのもうひとつの実家へ。
若女将
神栖の発展とともに生まれた、地域に根ざしたビジネス旅館です。40年以上にわたって、働く人々の「第二の我が家」として機能してきたこの宿は、現在ではスポーツ合宿などにも利用されるようになり、幅広いお客様に親しまれています。
「ただいま」と「おかえり」が飛び交うような、ホッとできる居場所をこれからも目指していきます。
URL:InstagramMap:宿泊
- ビジネス旅館
- 地域密着
- 栄養バランス
Q.「大坂屋」さんはどのような経緯で誕生されたのでしょうか?
この地域にビジネス旅館が多く生まれた背景として、コンビナートの発展があるんです。
ちょうど40年ほど前にこの地域で臨海工業の開発が進み、それに伴って働きに来られる方々の宿泊ニーズが高まった時期がありました。
その流れで、うちの夫の両親が宿を始めたのが「大坂屋」の始まりです。当時は観光ではなく、工事関係やビジネスのために来る方を迎えるための民宿がとても多かったですね。
Q.そんな歴史ある「大坂屋」ですが、若女将さんご自身はどのようなきっかけでこの旅館に関わることになったのですか?
私は結婚をきっかけにここを継ぐ形で関わるようになりました。
主人とは高校の同級生で、元々は都内で社員食堂などのメニューを作る会社に勤めていたんです。
管理栄養士として6年ほど働いたあと、この宿に戻ってきました。


Q.管理栄養士としての経験は、現在のお仕事でも活かされているのでしょうか?
はい、特に学生のスポーツ合宿の食事を担当する時などは、経験を活かして栄養バランスを考えた献立を作るようにしています。
最初のころはお弁当の監修やスタッフへの指導などもしていて、今ではスタッフもバランスを意識しておかずを作れるようになっています。
Q.なるほど。そうした食事の工夫が家庭的なあたたかさに繋がっているのですね。具体的には、どのようなポイントを意識しているのでしょうか?
1番は、味噌汁に具材をたっぷり入れることです。外食が続くと野菜が不足しがちなので、少しでも野菜をとってもらえるように工夫しています。
働き盛りの男性が多いので、ご飯が進むような味付けにすることも意識していますね。

Q.そうしたお食事を提供するなかで、お客様から印象に残った言葉やエピソードはありますか?
「ここに泊まって太っちゃった」って言われたことがありました(笑)。
それって、しっかり食べてもらえて、おいしかったって思ってもらえたんだなって嬉しくなりましたね。
シンプルに「おいしい」って言われるのも、やっぱり一番嬉しいです。
Q.地域の方との距離の近さも印象的ですが、特に大切にしている関係性の築き方はありますか?
リピーターの方が多いので、自然と顔見知りになってコミュニケーションも取りやすいですね。
実は私が学生の頃から「大阪屋のクレープがおいしい」とか「おにぎりが大きいよね」と話題になるくらい、うちは地域で知られていたんです。
今もコンビニやお弁当屋さんのキンコンカンと提携したりしているので、たくさんの方に来ていただいています。

Q.そのコンビニでも「ちょっと他とは違うサービス」をされていると伺いましたが、どんな取り組みをされているのでしょうか?
袋麺やカップラーメンを買ってくださった方に、イートインスペースでそのまま調理して提供しているんです。
卵を入れたいというリクエストにも応えたりして、ちょっと実家のお母さんのような気持ちで接しています。
1日に2回立ち寄る方もいらっしゃるくらいなんですよ。
Q.そんな「大坂屋」さんに興味を持ってくださった方に、ぜひ一言メッセージをお願いします。
「実家に帰ってきたような落ち着ける場所」だと感じていただけると思います。
お食事だけでも、宿泊でも、どんなきっかけでも大歓迎です。
お気軽にお問い合わせいただけたら嬉しいです。
若女将、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!