ショップカタオカ

ショップカタオカ

人からモノへ、モノから人へ。ご縁が巡り、今日が少しだけいい日になる鹿嶋のちいさな拠点

ユウスケさん、メグさん

鹿嶋に暮らす人、訪れる人、帰ってくる人がふらっと立ち寄れる「帰ってこれる場所」として誕生しました。カフェ、セレクトショップ、デザインオフィス。そのどれでもありながら、どれにも縛られない場所。古道具や作家もの、友人の作品が並ぶ空間は、「モノの背景にいる人」への思いが込められています。
この場所で過ごす時間が、その人にとって「今日はいい日だったな」と思えるような1日になったら嬉しい。そう願いながら、今日もふたりで店を開けています。

URL:InstagramMap:ショッピング

  • セレクトショップ
  • デザイン
  • ローカルカルチャー

Q.カフェを併設しようと思った理由も教えてください。

鹿嶋は観光地としても人が訪れる場所なのに、お土産を買えるような場所が意外と少なくて。せっかく来ても「なにか持ち帰りたい」と思ってもらえるような場があまりなかったんです。
そこで、自分たちがデザインやものづくりに関わっていた経験を活かして、ただ「モノを買う場所」だけではなく「人と出会える場所」をつくりたいと思ったのがきっかけです。

小さい子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、ここに来たら誰かに会える。そんな、地域の人が自然と集まるような空間を目指してカフェを併設しました。

Q.ご夫婦で営むスタイルには、どんな背景があったのでしょうか?

もともと二人とも鹿嶋出身で、この土地に戻ってきたことがきっかけです。
ユウスケは東京で長年デザインの仕事をしていて、その視点から鹿嶋に足りないと思っていた「デザインの意識」をもっと身近な形で届けたかったんです。
だから店内のロゴや空間設計にもかなりこだわっています。

私・メグはアパレルを10年ほど続けてから、派遣やカフェ勤務を経験しつつコーヒーの勉強をしました。
その延長線上で、夫婦だからこそ自然な役割分担で、できることを持ち寄ってお店を作っています。

Q.山形の工房を訪れたことが商品セレクトに影響したと伺いましたが、どんな出会いがあったのでしょうか?

山形では、友人を通して紹介してもらった作家さんとの出会いがありました。
自分たちは「商品」よりも「人」を見ていて、商品単体ではなく、その背景にある人との関係性を大切にしています。
この人の作るものが好き、この人が素敵だから、その人の作品をお店に置きたいというスタンスなんです。

Q.「人」を軸にしたセレクトというのが印象的です。店内の空間にも独特のあたたかさがありますが、空間づくりで意識されたことを教えてください。

自分たちは古いものが好きなので、地方の古道具屋を巡って少しずつ集めていきました。
実家に眠っていた祖母の机をリメイクして使ったり、使われなくなった家具を再利用したりと、新しくてきれいなものよりも、時間を重ねたものの味わいに価値を感じています。

おしゃれというよりも、家の延長のような居心地の良さを大事にしています。初めて来た方から「実家に帰ってきたみたい」と言ってもらえたことがすごく嬉しかったですね。

Q.POPUPや展示で大切にしていることはなんですか?

POPUPも、基本的には今まで東京で出会ってきた人たちとのご縁でやっています。
東京では20年近く暮らしていて、その中で出会った作家さんたちの作品を少しずつ紹介しているんです。
この地域では見られないものを届けたいし、直接見て、話して、感じてもらいたいという気持ちがあります。作り手への敬意と、これまでのつながりへの恩返しでもありますね。

Q.「ショップカタオカ」という名前にはどんな意味を込めたのですか?

よく「カフェ」なのか「セレクトショップ」なのかと聞かれるんですけど、実はそのどれにも縛られたくなかったんです。
時期によってやりたいことは変わるし、「カフェ」と名乗ったらコーヒーしか出せない気がして。それに縛られてしまうのがイヤで、「ショップカタオカ」という名前にしました。

デザインオフィスとしても使うし、展示スペースになることもある。その時々で柔軟に変化できる場所にしたかったんです。

Q.自由に変化できる場だからこそ、訪れるたびに新しい発見がありそうですね。今後のPOPUPやイベントで、挑戦してみたいことはありますか?

ユウスケはいろんな人が集まるお祭りのような「フェス」がやりたいと言っていて、私は「運動会」をやりたいんです(笑)。
昔あった住民体育祭みたいに、子どもから大人まで地域の人が集まれるイベントって、今は少なくなっているじゃないですか。

鹿嶋のお祭りは商工会に入らないと参加できなかったりもするので、もっとカジュアルに、やりたい人が集まって一緒に何かできる、そんなイベントをやれたらいいなと思っています。

Q.最後に、この記事を読んで「ショップカタオカ」に興味を持った方にメッセージをお願いします。

「入りづらいな」と思ってる人が多いかもしれません。でも、そう思ってる時点で、ちょっとでも気になってる証拠だと思うんです。
知る人ぞ知るお店として、わざと看板も目立たせていないのですが、「なんとなく気になるな」と感じてくれたら、ぜひ扉を開けてみてほしいです。
気取らず、飾らず、ふらっと寄ってくれるのが一番嬉しい。そんな場所でありたいと思っています。

– POPUP中のモロッコの作家さんのコップを購入しました! –

モロッコの作家さんがつくったこのコップは、ただの「モノ」じゃなく、暮らしの中に静かに寄り添ってくれる存在。
手に取った瞬間気分が上がって、少し疲れて帰ってきた日でも、このコップを使うだけで日常がちょっと楽しくなります。

他ではなかなか見かけないデザインも、素朴さの中にしっかりとした個性があって本当に可愛いです。カタオカさんの空間で出会ったこの1品は、飾らないのに存在感があって、毎日の1杯がちょっと特別になります。
そんな「日常に差し込むアート」を連れて帰れた気がして、とても満たされたお買い物でした。

ユウスケさん、メグさん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

神栖市マップ一覧

取材したお店が一目でわかる!
google マップで一覧表示

マップ一覧へ

Contact宝瑞院へのお問い合わせ