炭焼きさぶちゃん

今日も「さぶちゃん」で焼きあがる
さぶちゃん
神栖横丁の中で、炭火焼きというシンプルながらも贅沢な調理法にこだわった海鮮焼きの店です。刺身はあえて扱わず、他店舗とメニューがかぶらないようにしながら、それぞれの「得意」を活かしたメニュー構成にしています。
「誰にでも同じように接する」をモットーに、旅行者から地元の人まで、思わずもう一度来たくなる、そんな温かさがこの店にはあります。
URL:InstagramMap:飲食
- 炭火焼き
- 海鮮居酒屋
- 神栖横丁
Q.飲食業界で働く中で「これが楽しい」と感じたことはなんでしょうか?
いろいろな経歴を持っていまして、食品工場の会社、板前見習い、給食職員、社員食堂などやりました。
特に給食業界は15、6年勤めていたんですが、やっぱり給食って保育園とかだと、出せる食材も限られていて、自分には正直つまらなかったんです。
もちろん子供たちは可愛いし、やりがいもあるんですけど、調理の面ではやっぱり自由が利かない。
そんな思いがあって給食業界を辞め、居酒屋をやることになりました。
コロナ禍で居酒屋は閉店してしまい、給食業界に戻ったのですが、どうしてもやりたいという思いがあって。
神栖横丁がオープンするときに誘っていただいて、今のお店が始まりました。
今は毎日変わる食材を見ながら、「今日は何を焼こうかな」って考える時間が楽しいですし、お客さんと直接会話しながら反応を見られるのも、やっぱり現場ならではですよね。
Q.なるほど、日々変化があるからこその楽しさなんですね。では、そんな「今の楽しさ」を支えるこだわりの仕入れについて教えてください。
仕入れには結構こだわってます。牡蠣は宮城のものを使っていて、ホタテは北海道のものです。
できるだけ産地直送で、新鮮なものを届けてもらってます。天候や海の状況で入荷が不安定なこともありますけど、それもまた一期一会の楽しさかなと思っています。
お客さんが「今日ある?」って聞いてくれるのも嬉しいですね。


Q.そのこだわりの食材を活かした、特に人気のあるメニューについて伺いたいです。どんなメニュー、どんな特徴があるのでしょうか?
うちではモツ煮がとくに評判です。モツ煮はね、実は自分で全部仕込んでるんです。
特別なレシピがあるわけじゃないんだけど、5時間ぐらい煮込んで、柔らかくてしっとりした仕上がりにしてます。
お客さんからは「1番おいしい」って言われることが多くて、常連さんは必ず頼んでくれます。
うちの看板メニューって感じですね。
Q.他にも「これ食べてほしい!」というおすすめメニューがあれば教えてください。
季節によるんですけど、牡蠣はおすすめですね。
ただ入荷状況に左右されるので、「今日はある?」って気軽に聞いてもらえたら助かります。
それと炭で焼く野菜もおいしいですよ。
特にとうもろこしとナスは甘みが強くて好評です。あとはカニなんかもレート次第で仕入れてます。炭火で焼くからこその味わいがありますよ。

Q.炭火焼きという調理法にこだわっているのはなぜなのでしょうか?
やっぱりね、炭火で焼くと香りが違うんですよ。ガスでは出せない香ばしさというか、炭の香りが素材に移ることで、ぐっと風味が増します。
魚介なんかは特にその違いが出やすいですね。
非日常感もあって、お客さんにも「贅沢だね」って言ってもらえるのが嬉しいです。
Q.炭火焼きには素材を引き立てる力があるんですね。では、お店の名前「さぶちゃん」の由来についてもぜひ教えてください。
実はオープンの3〜4日前、他の店長たちと初めて飲みに行ったんですよ。
その時に「名前決まってるの?」って聞かれて、「タロー、ジローっているから、じゃあ俺サブローでいいや〜」って冗談で言ったのがそのまま「さぶちゃん」に(笑)。
でも覚えやすいし、お客さんにも呼ばれやすいから、そのまま使ってます。
本名じゃないんだけどね。

Q.冗談から生まれた名前だったんですね!そんな親しみやすい雰囲気が「さぶちゃん」の魅力のひとつなんでしょうか。接客で意識していることはありますか?
うちは基本、誰に対しても同じように接するようにしてます。初めての人も常連さんも、旅行で来た人も、みんな友達みたいに接したいんですよ。
だからお酒も一緒に飲んだりするし、盛り上がってくれたら最高ですね。
「また来たよ!」って言ってもらえるのが、何より嬉しいです。
Q.そのアットホームさが常連さんを呼び込むんですね。最後に、「今後どんなお店にしていきたいか」という展望をお聞かせください。
特別に「こうなりたい」とかはないんですけど、普通に、友達みたいな関係でワイワイできるお店にしたいです。
若い人も年配の方も、誰でも気軽に楽しめるようにしたいですね。
横丁全体がそういう雰囲気なので、うちもその一部として、明るくて楽しい場所でありたいですね。
さぶちゃん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!