四季亭

鹿嶋で味わう、地元食材を使った季節香る和のひととき
店長さん
開業以来、家族の節目や日々の中の少し特別な時間に寄り添ってきました。料理人自ら目利きして仕入れる厳選食材を、シンプルに、丁寧に。地元の恵みを活かしながら、黒子として料理を演出するのが信条です。
素材、空間、季節感。そのすべてで「和」の魅力を感じていただけるよう、今日も心を込めて料理とおもてなしをお届けします。
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Q.もともと東京で修行されていたとのことですが、そういったご経験が現在のお店づくりにどう活きているのでしょうか?
東京では創作料理や懐石料理、カフェ、居酒屋など、さまざまな業態で約10年修行を積みました。
その中で一番学んだのは「お客さまに合わせた料理と空間の提供」の大切さですね。
四季亭では、法事やお祝い事、女子会ランチまで幅広いシーンに対応しています。どんな用途であっても「喜ばれる時間」を提供できるように意識しています。
Q.多様な用途に対応できるのは、その豊富な経験があってこそなんですね。四季亭を始めるにあたってのきっかけや、当時の思いを教えてください。
お店の開業は平成4年。実はきっかけは私の一言でした。
中学の頃、父に「将来何がしたい?」と聞かれ、「料理の仕事がしたいな」と答えたんです。すると、それを聞いた父がこの店を建ててくれました。
父も母も調理師免許を持っていて、もともと料理が身近だったこともあり、自然とこの道に入りましたね。


Q.ご両親の理解と行動力が今の四季亭につながっているんですね。鹿嶋という地域でお店を構えている理由を教えていただけますか?
実家は鹿嶋で、今は神栖に住んでいます。地元なので、地縁もありますし、この地域に貢献できたらという思いもあります。
それに、鹿嶋には魅力的な食材がたくさんあるんですよ。
観光バスの誘致なども含めて、地元の人も外から来る人にも「おいしい体験」を提供したいという気持ちで続けています。
Q.鹿嶋の食材を活かした料理作りにも力を入れていらっしゃるとのことでしたが、特に意識していることがあれば教えてください。
やっぱり、素材を生かすことですね。
料理人は黒子だと思っています。素材の良さを引き出して、お客さまに届ける。それが一番大切なことです。
たとえば「鹿嶋だこフェア」では、タコの食感や味を壊さないように、シンプルな炭火焼きでご提供しました。空間も含めて、五感で楽しめるように心がけています。

Q.素材の良さを大切にされているからこそ、鹿島港のセリにもご自身で足を運ばれているのですね。そこにはどんな理由や思いがあるのでしょうか?
自分の目で見て、納得したものを仕入れるためです。中間マージンがない分、価格を抑えて質の高いものが手に入りますし、その分、お客さまにもリーズナブルに提供できます。
「自分が食べたいと思う価格で出す」っていうのが基本的なスタンスです。
地元の良い素材を、無理なく楽しんでもらいたいんです。
Q.店内の過ごし方や雰囲気づくりの点で、お客様にはどんな時間を過ごしてもらいたいと考えていますか?
とにかく、ゆったりとした時間を大切にしていただきたいです。
回転率はあまり意識していなくて、お客様がゆっくり食事と会話を楽しんで、また来たいなと思ってもらえたら嬉しいです。
スタッフも自分たちが楽しんで働くことが大事。
だから賄いも工夫していて、たとえば今日は菜の花を使った春野菜のキーマカレーを作りました。スタッフが楽しんでこそ、お客様にも伝わると思うんです。

Q.そういった柔軟な姿勢が、「ペット同伴可」の貸切ルームという新しい試みにもつながっているのでしょうか?
そうですね。自分も以前ミニチュアダックスを飼っていたんですが、ワンちゃんと一緒に食事できる場所って本当に少なくて。だったら、自分で作ってしまおうと。
個室型にして、周りを気にせずワンちゃんと一緒に過ごせる空間をつくりました。
お庭には人工芝も敷いてあるので、遊びながら食事を楽しめます。レンタルルームとして自由に使っていただけるのもポイントです。
Q.そんな柔軟な姿勢でさまざまなニーズに応えながら、地域に根ざして展開されてきた四季亭。
最後に、この記事を読んで「初めて行ってみたい」と思っている方へメッセージをお願いします。
初めての方は「ちょっと敷居が高いかな?」と思うかもしれません。でも、全然そんなことないので、気軽に来ていただきたいです。
コースは2,800円からご用意していますし、女子会ランチはドリンクバー付きで人気ですよ。
お1人でも、観光のお客様でも大歓迎です。
とにかく、食を楽しむ場所として気軽に立ち寄っていただけたら嬉しいです。
店長さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!