炭火手焼せんべい つか本

職人の技が100年続く、ここでしか味わえない炭火手焼きの極み。
塚本光代さん
「100年以上続く伝統の味を、手焼きで守り続ける」
おばあちゃんの代から受け継がれた製法を大切にしながら、素材にこだわり、一枚一枚丁寧に焼いています。
焼きたての香ばしさ、手焼きならではの食感、炭火の遠赤外線が生み出す深い味わい。お茶と一緒に楽しんでいただける、そんな温かいお煎餅屋でありたいと願っています。
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Q.創業されたのはおばあさまだと伺いました。お煎餅作りを始めた当初のエピソードを詳しく教えてください。
うちのお煎餅屋は、旦那の母が始めたんです。もう100年以上の歴史があります。
おばあちゃんが、家計を支えるためになにかしなくちゃいけないとなった時、知り合いの方が「お煎餅をやってみたら?」と声をかけてくれたんです。
ちょうどお煎餅の生地を作ってくれる業者さんがあったのと、茨城のお米が美味しいこともあって、それを活かそうということで始まりました。
最初は選挙の時に手焼きしたお煎餅を持って行ったら「こんなお煎餅食べたことない!」と評判になり、そこから口コミで広まっていきました。
今でも遠方からわざわざ買いに来てくださるお客様もいらっしゃいますし、たくさんのお客様が自分の好きなお煎餅として配ってくださることで、全国的にリピーターさんが増えています。
Q.100年以上続く伝統の味を守るために、大切にされていることは何ですか?
やっぱり「手焼き」と「炭火」にこだわることですね。
機械で大量生産することもできますが、手焼きならではの香ばしさや食感はやっぱり違うんです。
遠赤外線の効果で芯までじっくり火が通るので、香ばしさが全然違うんですよ。
電気やガスで焼くと表面は焼けるんですが、中までしっかり火が通らないので、この香ばしさは出せないんです。
生地の乾燥具合を見極めるのも大切で、タイマーを使うのではなく炭火の熱で乾燥させながら、その時の音を聞いて判断しています。
また「素材の良さ」にもこだわっています。茨城県産のお米を使っているのはもちろんですが、お醤油も銚子の「稗田醤油」さんのものを使っています。
昔ながらの木桶で仕込んだお醤油なので、風味が格別なんです。素材の良さを活かすために、一つひとつ丁寧に焼いています。


Q.人気商品の「健次郎焼き」は、旦那さまのお名前から付けたと伺いました。誕生の背景やこだわりを教えてください。
うちの看板商品「健次郎焼き」は、旦那の名前「健次郎」から名付けました。
潮来にはもう一軒お煎餅屋さんがあるので、うちはどうやって個性を出そうかと考えた時に「店主の名前を入れてみよう!」と思ったんです。
結果的に覚えやすくなりましたし、「健次郎さんのお煎餅ね」と言ってもらえるようになって、うちの代名詞になりました。
Q.朝4時半から準備をされていると伺いましたが、お店での一日の流れを教えてください。
朝は4時半ごろに起きて、お醤油につけたお煎餅を炭火の上で乾かしておきます。
従業員さんが8時に来るので、その時間には袋詰めができるよう準備しておくんです。
8時から袋詰めを始めて、9時には店頭に並ぶようにしています。並べ終わったら、私はご予約分や企業さん向けの詰め合わせの準備をして、お客様のご来店を待ちます。
人気の商品はお昼前には売り切れてしまうことが多いですね。

Q.焼きたてのお煎餅の魅力について、お客様の反応と合わせて教えてください。
焼きたては、もう格別ですね!
焼きたてならではの「サクッ」とした軽さと、お醤油の香ばしさがふわっと広がるんです。
市販のお煎餅とは全く違って、噛むほどにじゅわっと旨味が出てきます。
お客様にも「こんなお煎餅食べたことない!」って驚かれることが多いですね。
うちに来ていただいて「焼きたてを食べたい!」と言ってくだされば、15時頃まででしたら特別にご馳走しますよ!
Q.新商品や期間限定商品の開発にも積極的に取り組まれているそうですが、どのようにアイデアを生み出しているのですか?
実は、誰かに相談したりするのではなく、全部私の直感で決めています。
「ブラックペッパー味」も「これは絶対合う!」と思って作ったら、たくさんの方に喜んでいただけました。カレー味も、スパイスのバランスを何度も調整しながら、自分の感覚で仕上げました。
他にも、冬季限定で「かき餅」を出していたり、気になった味を試してみることが多いですね。
いつ来店していただいても変わらないおいしさと、新しいおいしさをお届けいたします。


Q.地元の食材や地域とのつながりを大切にされていると感じました。具体的な取り組みがあれば教えてください。
先ほどもお話しいたしましたが、地元のお米を使っているのはもちろん、お醤油は地元・銚子の「稗田醤油」さんのものを使っています。
また地域のイベントにもできる限り参加していますし、近くのお寺の住職さんや企業の方々、お医者様などたくさんの方がよくお店に来てくださいます。
地元の方々とのつながりがあってこそ今のお店があると思っていますので、これからも地域に根ざしたお煎餅屋でありたいですね。
Q.これから来店を考えている方へ、メッセージをお願いします。
おいしいお煎餅を探している方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
うちのお煎餅はすべて手焼きで、一枚一枚丁寧に焼いています。機械では出せない、炭火の香ばしさと手作業ならではの食感を大切にしています。
「ここのお煎餅しか食べられない」「忘れられない味」と言っていただけることが、私たちにとって何よりの励みです。
また、焼きたてのお煎餅は格別です。
パリッとした歯ごたえ、噛むほどに広がるお醤油の香ばしさは、ぜひ一度体験していただきたいと思っています。
「焼きたてを食べてみたい!」とおっしゃっていただければ、15時頃まででしたら特別にご用意しますので、お気軽にお声がけください。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
– 実際に試食させていただきました!–
つか本さんで大人気の健二郎焼きをはじめ、角せん、うす焼き、揚げ餅のカレー味、うるち米が入っている珍しいたがねせんべいなど、たくさんのお煎餅を試食させていただきました。
今まで食べたことのあるお煎餅とは全く違って、香ばしいお米の香りや深みのあるお醤油の味わいにスタッフ一同感動いたしました…!何枚もリピートしたくなる味でした。
焼きたてを持ってきてくださったスタッフの方々の温かいお心遣いもとても嬉しかったです。
ありがとうございました。

塚本光代さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!