笹家和菓子店

季節を感じる和菓子、春夏秋冬の楽しみ。
長嶋さん
戦前から続く和菓子の伝統を受け継ぎながら、職人の手仕事を大切にしているお店です。三代にわたり和菓子作りに向き合い、変わらぬ製法とこだわりの素材でお菓子を作り続けています。
和菓子は、ただ甘いだけではなく、食べることで季節を感じ、文化を知ることができるもの。1つひとつ丁寧に、真面目に作っています。ぜひ、一度味わってみてください。
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- 和菓子
- 餡子
- どら焼き
Q.戦前から続く和菓子屋で、昭和27年に現在の場所で再出発されたとのことですが、創業当時の思い出や、お店を続けていく中で受け継いできたことを教えてください。
もともとは戦前、日本橋の長橋笹屋で祖父が職人をしていました。
その後文京区で自分のお店を持ちましたが、戦争で焼けてしまい、生まれ故郷である鹿嶋市へ戻り、昭和27年にこの場所で再出発しました。
そこからずっと変わらず、昔ながらの製法を守り続けています。
和菓子は伝統的なものが多く、作り方も基本的には変わりませんが、どんな時代でも「手に入るもので一番良いものを使う」という信念は受け継がれています。
Q.三代にわたって家族で経営されているとのことですが、それぞれどのような役割を担っているのでしょうか?
父が製造を担当し、母が販売を担当しています。
私はその時の状況に応じて製造も販売も手伝っています。また私は都内で修業をした後に戻ってきたので、新しい視点も取り入れながら和菓子作りを学んでいます。
基本的には家族経営なので、皆が協力しながらお店を回していますね。


Q.昔ながらの製法を守りながら作られているとのことですが、和菓子作りで一番大切にしていることは何でしょうか?
一番大切なのは、その日の気温や湿度をしっかり見極めることです。
例えば生地の水分量は夏と冬で変わりますし、火の入れ方ひとつで仕上がりが全然違ってくるんです。
昔からの製法を守るだけでなく、その日の状態に合わせて微調整する職人の感覚が求められます。
Q.通年人気の商品として「どら焼き」や「あんドーナツ」があるとのことですが、それぞれのこだわりを教えてください。
どら焼きは1枚1枚手焼きしているのがこだわりです。機械ではなく手作業で焼くことで、焼き加減を調整しながら、ふんわりとした食感に仕上げています。
あんドーナツは白餡を使っているのが特徴です。
実は、もともとは小豆のこし餡で作る予定だったのですが、たまたま白餡しかなくて作ってみたところ評判が良く、そのまま定番になりました。
お客様の反応を大切にしながら、和菓子の新しい形を生み出していくのも楽しみのひとつです。

Q.鹿嶋市の特産品として推奨されている「いいとこまんじゅう」は、どのような経緯で誕生したのでしょうか?
「いいとこまんじゅう」は鹿嶋市商工会が「鹿嶋の特産品になる和菓子を作ろう」と企画したものです。かつては何店舗かで作っていたのですが、今ではうちだけが作り続けています。
鹿嶋の名前を広めるお菓子として、これからも大切に作り続けていきたいですね。
Q.お祝いの和菓子として「三つ目のぼた餅」や「一生餅」がありますが、地域の文化との関わりについて教えてください。
「三つ目のぼた餅」は、赤ちゃんが生まれて3日目に食べるという地域の風習に基づいた和菓子です。「一生餅」は1歳のお祝いで背負うお餅ですね。
どちらも昔から続く大切な行事の一部として注文をいただくことが多いです。
ただ、お米を前日から浸して準備する必要があるため、ご予約は1日前までにお願いしています。

Q.和菓子作りの中で「これは絶対に手を抜けない」という工程があれば教えてください。
やはり、餡の練り加減には特に気を使います。餡は和菓子の味を決める大事な要素なので、水分量や火の入れ方を細かく調整しながら練り上げています。
手間はかかりますが、この工程をしっかりやることで、滑らかで風味豊かな餡に仕上がるんです。
Q.これからの新しい挑戦として考えていることはありますか?
今後はチョコ大福や抹茶を使った和菓子にも挑戦したいと思っています。
ただ、新しい商品を増やしすぎると、昔からの和菓子を楽しみに来てくれるお客様が「変わってしまった」と感じることもあるかもしれません。
だからこそ、伝統を大切にしながら、少しずつ新しいことを取り入れていけたらと思っています。
Q.遠くに引っ越されたお客様から「和菓子を送ってほしい」と連絡があったことがあるそうですが、地元のお客様とのつながりについてどのように感じていますか?
遠くに行かれた方が「どうしても食べたくなった」と言ってくれるのは本当に嬉しいです。
昔からお店に通ってくださっていた方が、離れてもなお忘れずにいてくれるというのは、長年続けてきた和菓子屋として何よりの喜びですね。
Q.最後に、お店を訪れるお客様へメッセージをお願いします。
和菓子は洋菓子に比べると地味な印象があるかもしれません。でも、職人として真面目に作り続けています。ぜひ、一度食べていただけたら嬉しいです。
和菓子を通じて季節の移ろいや、昔ながらの味わいを楽しんでいただければと思います。
– 笹屋のおすすめ和菓子 –
笹屋さんで人気のどら焼きを購入しました!1枚1枚手焼きされた生地はふんわりとした食感で、ほんのり香ばしさが感じられます。
中には北海道産小豆を使った餡がたっぷり詰まっており、程よい甘さが口いっぱいに広がります。
職人のこだわりが詰まった1品で、お茶のお供にはもちろん、小腹が空いたときのおやつにもぴったりです。
昔ながらの優しい味わいが楽しめる、何度でも食べたくなるどら焼きでした!

長嶋さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!