中島農園
香りとやわらかさで感動を。主役になる大葉をあなたの食卓へ。
中島社長
中島農園は、茨城県鉾田市で三代にわたって続く「大葉専門農家」です。 栽培を工夫し農薬の使用を最小限に抑えることで、香りがよくえぐみの少ない、新鮮でやわらかな大葉に仕上げています。
子どもから大人まで安心して食べられる大葉を、日々の食卓に。私たちはこれからも「大葉を主役にする」ことを目指し、商品開発や規模拡大にも挑戦していきます。
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- 鉾田市の農家
- 持続可能な農業
Q.まずは、中島農園が大葉専門農家として続いてこられた背景について教えていただけますか?
中島農園は私の祖父の代から始まり、三代にわたって続いている大葉専門の農家です。
もともとはいろいろな野菜を育てていた時期もありましたが、大葉に特化することでブランディングや付加価値が生まれるのではと考えるようになりました。
大葉の栽培はシンプルなようで奥深く、安定的においしいものを届けることができれば、きっと多くの方に喜んでいただけると信じて、大葉一本でやってきました。
Q.三代目として農園を継がれた際に、特に印象に残っている課題や転機はありましたか?
農園を継いだとき、まず感じたのは設備の老朽化でした。30年以上前に建てたハウスや冬場に使うボイラーはすでに限界に近かったため、思い切って修繕に踏み切りました。
特にボイラーは高額だったので、大きな投資でしたが、安定した品質のためには必要だと判断しました。
また、うちは契約栽培をメインとして運営しているので、契約を守るためにも「足りない」は許されないんです。
だからこそ、倍の量を植えたり、常に余力を持って栽培を続けられるように工夫しています。


Q.安定供給のために徹底した体制を整えているんですね。それを支えるために、大葉づくりの工程で特にこだわっている部分について教えてください。
大葉の品質に直結するのが、香りです。私たちは「香りを逃さない」ために、収穫から袋詰めまでの工程で極力触らないようにしています。具体的には、収穫と袋詰めの2回しか触れません。
さらに、収穫したらすぐ冷蔵庫に保管し、そのままエアコンの効いた作業場で袋詰めまで進めるようにしています。
時間をかければかけるほど香りが飛んでしまうので、スピードと丁寧さのバランスが大切なんです。
Q.「飾る大葉ではなく、食べる大葉」を意識されているとのことですが、どういった工夫で“食べやすさ”を実現されているのでしょうか?
一般的に流通している大葉は、色が濃く、大きさの揃ったハリのあるものが求められる傾向にあります。それは見た目の美しさを重視した「飾り」としての役割を想定しているからです。ただ、そういった大葉は見た目は良くても、えぐみが強いため食べたときに口に残るような苦味が出やすくなってしまいます。
そこで私たちは、「食べる」ことを前提に、柔らかさとえぐみの少なさを重視した栽培を行っています。肥料の与えすぎを避けることで、大葉が必要以上に硬くならず、やさしい味わいになるよう調整しているんです。食べやすくて、料理の味を引き立てる、そんな存在を目指しています。

Q.消費者の方から印象に残った声やエピソードがあれば教えてください。
特に嬉しかったのは「子どもがおいしく食べてくれた」という声ですね。
大葉って苦味やエグ味があって、子どもには敬遠されがちなんですが、うちの大葉は柔らかくて食べやすいと評価していただけることが多いんです。
例えば、鮭フレークとごま、大葉を混ぜたおにぎりがすごく好評でした。
他にも大葉のジェノベーゼや、大葉を使ったタルタルソースなども喜ばれていて、家庭でも気軽に楽しんでもらえるのが本当に嬉しいですね。

Q.子どもから大人まで楽しめる味わいというのは素晴らしいですね。加工品の展開もされているそうですが、今後挑戦したい商品や構想はありますか?
現在は大葉の栽培以外にもっと大葉を認知してもらうため、大葉を身近に気軽に食べてほしいので大葉ジェノベーゼを作りました。
市販の調味料では大葉の味が感じにくかったり、加熱することでエグ味が出てしまうことも多いのですが、うちの商品は火を通さず、素材の香りをそのまま活かしています。
揚げ物に添えたり、マヨネーズと混ぜてタルタルソース風にしたり、気軽に家庭で楽しんでもらえたらうれしいです。
大葉をしっかり主役として使ってもらえるような商品を増やしていきたいですね。
Q.最後に、この記事を読んで中島農園を初めて知った方に向けてメッセージをお願いします。
大葉が好きな方には、ぜひ一度うちの大葉を食べてみていただきたいです。香りの良さ、柔らかさ、そしてえぐみの少なさには、きっと驚かれると思います。
まずは手にとって、シンプルに食べてみてください。そして食卓で「大葉ってこんなにおいしいんだ」と思っていただけたら、それが一番うれしいです。
– 中島農園のおすすめ商品 –
大葉と大葉じぇのべーぜをお土産にいただきました!
まず大葉は、1枚1枚の大きさとやわらかさにびっくり。手に取った瞬間から広がる爽やかな香りに心を掴まれました。
今回は天ぷらとカプレーゼでいただきましたが、揚げても風味が際立ち、カプレーゼではチーズやトマトとの相性も抜群。思わず「大葉ってこんなにおいしいんだ」と感動しました。
そして大葉じぇのべーぜは香りが鮮やかで、大葉の風味がしっかり感じられるのに苦味やエグ味がまったくないのが印象的でした。定番のパスタに和えていただきましたが、にんにくとの相性も良くて、濃厚なのに重くなく、あっという間に完食してしまいました。
素敵なお土産をありがとうございました。まさに料理の主役になる大葉。またぜひ食べたいと心から思えるおいしさでした!

中島社長、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!