みんなの食堂

地域の愛情、ぎゅっと詰まった食堂。
みんなの食堂
子ども食堂は誰もが安心して過ごせる「つながりの場」です。地域の方々の温かい支えの元、地元の野菜を使った手作りカレーを提供しています。
土曜日の午前中に開催するのは、お母さんたちに少しでも休んでもらい、子どもたちには「また来たい!」と思える居場所を作りたいから。「心温まる場所」を目指し、地域のみんなと一緒に育てていきます。
URL:InstagramMap:暮らす
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- こども食堂
- 繋がり
Q.こども食堂を始めるきっかけとなったのは何だったのでしょうか?
もともと副代表が間借りで運営していたのですが、コロナ禍で公民館が使われなくなったときに「使っていいよ」と声をかけてもらったのが大きなきっかけです。
その頃は月に一度のペースでなんとか開催していたのですが、地域の方々の支えもあり、定期的に継続していくことになりました。
さらに去年の3月に食堂が閉店したこともあり、新たな場として公民館で本格的に始めることにしました。
Q.なるほど、地域の支えがあってのスタートだったのですね。では、どのような方々が参加されているのでしょうか?
本当にさまざまな方が来てくださっています。高齢の方もいれば、学校の先生、子どもたちまで幅広いですね。
地域のいろんな世代の方が集まる場所になっているのが、とても嬉しいです。
また、ボランティアとして東京の大学生のライフガードチームが頻繁にお手伝いしてくれています。
遠方からも関わってくれる方がいることで、地域の子どもたちにとっても新鮮な刺激になっていますね。
こうしたつながりが広がることで、より温かい場所になっていると感じています。


Q.幅広い世代の方が利用されているとのことですが、提供している食事について教えてください。
食事はカレーを中心にしています。野菜をたっぷり使っていて、特に地元の野菜を取り入れるようにしています。
それも地域のスーパー「タイヨースーパー」さんが提供してくださるおかげなんです。こうした協力者が多いことに、本当に恵まれていると感じます。
また鹿嶋市には7つの子ども食堂があり、それぞれ助け合いながら運営しているので、地域全体で支え合う仕組みができているんですよ。
Q.地域全体での支え合いがあるからこそ、継続できているのですね。実際に運営してみて、周りからはどんな反応をもらいますか?
インスタグラムで発信すると、投稿して1日も経たないうちに満席になってしまうんです。
30人の枠がすぐに埋まるほどの人気で、ありがたいことに「受付はしていますか?」というお問い合わせも多くいただいています。
基本的には断らないように工夫して運営しています。

Q.それだけ多くの方が関心を持っているのですね。利用者の方から印象的な言葉などはありましたか?
「また来たよ!」「ごはん美味しかった!」「また来るね!」といった、素直な声を聞けるのが何よりも嬉しいですね。
子どもたちが気軽に「また来るね!」と言ってくれるのは、安心して過ごせる場所になっている証拠だと思います。そういう言葉をもらうと、「続けてよかった」と心から思いますね。
Q.開催時間が土曜日の午前中なのには理由があるのでしょうか?
一番の理由は、お母さんたちに少しでもゆっくり休んでほしいからです。
私自身、子育てをしていたときに、朝ごはんを作ったと思ったらすぐにお昼ごはんの準備…と、すごく忙しかった経験があります。
だからこそ、ここで朝ごはんと昼ごはんをとって、そのあと子どもたちとゆっくり遊んでほしいなと思って、この時間帯にしました。

Q.ご自身の経験も活かしながら、運営されているのですね。今後、地域の方々とはどのように関わっていきたいと考えていますか?
もっと多くの人に集まってほしいですし「あそこに行けばちょっと幸せな気持ちになれるよね」と思ってもらえる場所にしたいですね。
さらに、直近のイベントではドラムのプロの方が参加してくれました。こうしたイベントを通じて、食堂に足を運ぶきっかけを作り、いろんな人に興味を持ってもらえたらと思っています。
色んな人が関わることで、新鮮な出会いが生まれる場になればいいなと思っています。
Q.「幸せになれる場所」にしたいとのことですが、運営していく中で課題に感じていることはありますか?
やはり、もっと必要な人にこの場を届けたいということですね。現状、情報発信が十分にできていないと感じていて、そこが課題のひとつです。
また、もっといろんな人が関わってくれると、さらに良いものが生まれると思うので、地域の方々にも積極的に参加してもらえたら嬉しいです。
今回「鹿行さんぽ」さんに取り上げてもらえるのも、すごくありがたいです!
Q.確かに情報発信が広がれば、より多くの方に届きそうですね。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
ぜひ遊びに来てください!
ここは、1人ぼっちにさせない場所。誰かとつながっている安心感を持てる場所になれたらいいなと思っています。
ふらっと寄って、おいしいご飯を食べて、ちょっと幸せな気持ちになれる。そんな場をみんなで作っていけたら嬉しいです!
みんなの食堂さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!