レストランMEBUKI
この土地に芽吹く、地域に寄り添う地元食材 × フレンチで幸せを運ぶ一皿を
深澤さん
地域の中に根を下ろし、「おいしさ」と「心地よさ」を通じて人と人とをつなぐレストランです。
フランスの地方で培った技術と感性をベースに、地元・つくばの食材をふんだんに取り入れた料理は、気負わず楽しめる「やさしいフレンチ」。訪れるたびにホッとできる空間、サービスと料理が一体となった心地よいひとときをお届けします。
URL：ホームページMap：飲食
- フレンチレストラン
- カジュアルフレンチ
- 素材重視
Q.この土地にお店を構えることになったきっかけを教えてください。
「MEBUKI」という名前には、「芽が出る」という意味を込めています。この地に根を下ろして、少しずつでも地域の力になれたらという気持ちから名づけました。
系列のパン屋さん「ディジョン」がもともと鹿嶋にありまして、移転のタイミングで新たにレストランを始めようという話があったんです。
本来はディジョンがあった場所でやる予定だったんですが、たまたまディジョンのオーナーさんとのご縁で、今の土地と出会いました。
正直、最初はレストランどころか人目につかないような荒れた場所で、通っていても気づかないくらいの「無法地帯」のような状態でした。
でも逆に「ここを変えていけたらおもしろい」と思ったんです。この場所が少しずつでも人が集まる場所になって、地域の芽が育っていくきっかけになればうれしいですね。
Q.そのような思いでスタートされたんですね。その上で、なぜフレンチというジャンルだったのでしょうか？
専門学校を出てからずっとフレンチをやってきましたし、自分の料理のベースはやっぱりフランス料理なんです。
1年ほどですがフランスの地方、南仏やロワール地方で修業もさせてもらいました。
山に囲まれた田舎町での生活だったんですけど、その自然や空気感が自分にすごく合ってて。日本の堅苦しさよりも、フランスの実力社会的な自由な雰囲気の方が性に合っていたんですよね。
Q.海外での経験も今の料理スタイルに影響しているのですね。そこから「MEBUKI」らしさはどのように形づくられていったのでしょうか？
ここは田舎ですし、いわゆる 「ザ・フレンチ」みたいなかしこまった料理は受けづらいと感じたんです。なので、地元の野菜や魚など、茨城ならではの豊かな食材をメインにした料理を作ろうと思いました。
技術うんぬんより、素材の力を活かす方が大事だなと。今でも「この野菜おいしそうだな」ってところからメニューが生まれることが多いです。
Q.素材選びで特に大切にしているポイントはなんですか？
やっぱり新鮮さ、そして見た瞬間に「おいしそうだな」って思えること。それに尽きます。野菜でも魚でも肉でも、その第一印象ってすごく大事なんですよ。
あとは、料理に「愛情」をかけられるかどうか。東京時代に出会った自分の人生観を変えてくれた親方から、「食材には愛情かけてるか？」って口酸っぱく言われてきたんです。
今でもそれを思い出しながら料理してます。
Q.その「愛情を込める」という考え方は、サービス面にも通じているように感じます。接客で大切にされていることはなんですか？
来ていただいたお客様には「来てよかった」と思ってもらいたい。料理とサービスは同じくらい大事なものだと考えています。
フレンチってどうしても敷居が高いと思われがちですが、うちではサービスマンが笑顔でお迎えして、お客様が肩肘張らずに過ごしていただけるように心がけています。
リラックスして楽しんでもらえるよう、スタッフ全員と共有しています。
Q.印象に残っているお客様とのエピソードはありますか？
「食べて元気が出た」「明日も頑張ろうと思えた」って言っていただけたことがあって、それは本当に嬉しかったですね。
おいしいって言葉のもっと先にある感情というか。幸せな気持ちで帰っていただけることが本当に嬉しくてすごいことだと思います。そういう時、「今日も頑張ってよかったな」と、心から思えます。
Q.今後やってみたいサービスやイベントはありますか？
ワイン会ですね。今でも40種類くらいのワインを揃えているので、お料理とのペアリングを楽しんでもらえる場を作りたいです。
それと、今はサービス料を取っていないんですが、将来的には「このサービスなら払いたい」と思ってもらえるレベルにしていきたい。
そのくらいの質を目指して、地域からフレンチのあり方を変えていけたらと思ってます。
Q.最後に、この記事を見て「MEBUKI」さんに行ってみたいと思っている方へ、メッセージをお願いします。
初めての方こそ、ぜひ気軽に来てほしいです。
敷居が高いと思われがちですが、実はかなりカジュアルな雰囲気で、ランチは2,400円からやっています。
ディナーもアラカルトOKですし、おすすめはお魚・お肉両方楽しめる「Bコース」ですね。緊張せずに、リラックスしておいしい時間を過ごしてもらえると思います。
丁寧なサービスと美味しい料理でお待ちしております。
深澤さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました！