松本園芸

松本園芸

土から伝わる、心のこもった野菜たちのまっすぐなおいしさをお届け

販売担当 村野井さん

紅はるかのさつまいもとちんげん菜を中心に栽培している農園です。畑1つひとつに手をかけ、目を配り、ていねいな栽培を心がけています。
さつまいもは自然由来の堆肥や米ぬかをふんだんに使い、土づくりからこだわりぬいた紅はるか。ちんげん菜は通年で出荷できるよう、長年の経験と工夫を重ねてきました。
見た目が悪いだけで流通に乗らない、廃棄野菜の多さにも課題を感じています。形は悪くてもおいしい。そんな野菜たちに新しい価値を見出し、地域の農業と日々の食卓をもっとつないでいくことを目指します。

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Q. 松本園芸で農業を始めることになった経緯を改めて教えてください。

もともと営業の仕事をしていたんですが、妻と出会ったことがきっかけで農業の道に入りました。妻の実家が代々続く松本園芸だったので、3年前に結婚して家業を継ぐ形になったんです。
農業は全くの未経験でしたが、家族や周囲のサポートもあって少しずつ慣れていきました。

Q.農業を始めた当初、特に苦労したことや印象に残っている出来事はありますか?

特に苦労したのはちんげん菜の栽培です。
暑さに弱いので、夏場に安定して出荷するのが本当に難しくて。真夏はハウス内が50度近くになって、葉が傷んでしまうこともありました。

それでも、堆肥や肥料の配合を工夫して改良を重ねてきた結果、今では1年中安定してちんげん菜を出荷できるようになりました。20年以上続けている中で、ようやく形になってきた感覚です。

Q.現在はちんげん菜とさつまいもを中心に栽培されているとのことですが、なぜこの2つに絞られたのでしょうか?

もともとはトマトなど色々やっていたんですが、最終的にちんげん菜とさつまいもに絞ることにしました。
理由は、限られた面積の中でも手間をかけてしっかり育てられるから。
特にさつまいもは一丁だけの面積でシーズン限定。10月に掘った芋を1月から5月にかけて販売しています。ちんげん菜は通年、ビニールハウス26棟で育てています。

Q. 特にさつまいもに関して、他の農家と差別化しているポイントはありますか?

土づくりにはかなりこだわっています。
米ぬかや堆肥をたっぷり入れて土を柔らかくするようにしていて、通常の倍くらい耕しているんですよ。肥料に頼らず、自然由来のもので土の力を引き出すようにしています。

あと、最近は竹パウダーを試してみたりと、組合の仲間と協力しながら新しい取り組みにも挑戦しています。

Q.「やさいの声」さんを通じてお客様と直接つながる機会も増えているそうですが、どのような変化を感じていますか?

市場に出すだけだと、美味しいのは当たり前で、何かお声を聞ける機会があるとしたら基本的にクレームくらいしか返ってこないんです。

でも「やさいの声」さんを通じては、良かった点も悪かった点も含めて、実際に食べた方の声が聞こえる。
それが励みにもなりますし、次の栽培にも活かせます。直接つながることで、やりがいも全然違いますね。

Q.実際に食べる方におすすめしたい、さつまいもとちんげん菜の楽しみ方があれば教えてください。

さつまいもは焼き芋が一番です。紅はるかという品種で、ねっとりしていて甘く、料理に使うよりそのまま焼いて食べるのがおすすめです。蒸してから乾燥させると、さらに甘みが増して美味しいという声もあります。
ちんげん菜は、味噌汁やおひたし、ラーメンの具、油炒めと、日常使いしやすい万能野菜。
浅漬けも意外といけますし、乾燥させてスープにするなんて楽しみ方もあります。

Q.今後、地域の農業や流通をより良くしていくために、取り組みたいことがあれば教えてください。

1番大きな課題はフードロスです。形が悪いだけで捨てられてしまう野菜が本当に多い。
市場では規格外として扱われてしまうけど、味はちゃんとおいしい。そういった野菜をもっと世の中に届けられる仕組みが必要だと思っています。
地元の人が買いやすく、農家もきちんと収益を得られるような循環を作っていきたいですね。

Q.最後に、これから松本園芸のさつまいもやチンゲン菜を手に取る方、また農業に興味を持っている方へメッセージをお願いします。

うちは小さな規模だからこそ、丁寧に育てることができる農園です。自分たちで手をかけて、1つひとつ確かめながら育てた野菜なので、自信を持ってお届けしています。
特に紅はるかの焼き芋や、毎日の料理に使いやすいちんげん菜をぜひ味わってみてください。
気軽に試してもらえると嬉しいです。

– 村野井さんのおすすめお野菜をいただきました! – 

村野井さんからいただいたさつまいもは、焼くだけでとろけるような甘さとしっとり感が際立ち、まるでスイーツのよう。干し芋は厚みがあるのに柔らかく、噛むほどに甘みが広がって自然な味わいが楽しめました。
ケールは苦みが少なくて驚くほど食べやすく、サラダや炒め物にもぴったり。
ちんげん菜は火を通してもシャキッと感が残り、味噌汁や炒め物、浅漬けなどどんな料理にもなじむ万能さが魅力でした。

販売担当 村野井さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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