丸三老舗

丸三老舗

和菓子がもっと好きになる、200年愛され続ける味がここに

稲葉さん

伝統を大切にしながらも、変えるべきところは変えていく。その姿勢を軸に、時代とともに変化する「おいしさ」に寄り添い続けてきました。地元の素材にこだわり、顔の見える生産者とともに作る菓子。
和菓子の未来に向けて、スタートアップとしての挑戦や、持続可能な素材開発にも積極的に取り組んでいます。これからも地域とともに、和菓子とともに、暮らしに寄り添う存在でありたいと願っています。

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  • 和菓子
  • 鹿島立もなか
  • 大福

Q.はじめに、お店のお菓子づくりで大切にされていることを教えてください。

1番大事にしているのは、時代に合った「おいしさ」を届けることです。昔からの伝統的な商品ももちろん大切にしていますが、求められる味やバランスが時代とともに変わることも理解しています。
お客様の好みや感覚が変わる中で、「おいしい」と感じてもらえる味を守りつつ、新しい要素を取り入れることが大事だと思っています。伝統を守ることも重要ですが、それを柔軟に進化させることも私たちにとっては欠かせないことです。

Q.「守ること」と「変えること」を分けて考えるようになった背景には、これまでのご経験も関係しているのでしょうか?

はい、とても関係しています。7代目は大学を卒業後、和菓子を学び、修行に出ました。その後、先代であるお父様が体調を崩されたことをきっかけに修行を終えて戻ることになります。
一度、和菓子の方向性について考え、少し違った道を選んだこともありましたが、最終的には家業の未来をしっかりと守るために再び戻ってきました。

7代目は、会社を引き継ぐことが大きな責任であると認識し、経営の改善に取り組み、少しずつ立て直しながら商品開発にも力を入れてきました。
この経験が「守るべきもの」と「変えるべきもの」をしっかりと判断する力を養い、今のお店の方向性にも大きな影響を与えています。

Q.「変えるべきこと」としては、実際にどのような部分に取り組まれてきたのでしょうか?

1番大きな部分では、商品開発に力を入れてきました。例えばいちご大福などは、最初は「和菓子としては珍しい」と思われた部分もありますが、若い方にも受け入れられるお菓子として取り入れてきました。
また、地域のお土産や贈答用の商品なども取り入れて、お客様のニーズに合わせた新しいラインナップを作っています。
変化を取り入れつつも、どんな時でも「おいしい」と感じてもらえるものを提供し続けることを大事にしているんです。

Q.商品開発において、どのような素材選びを大切にしているのでしょうか?

素材選びは非常に大切にしています。
特に、極み大福シリーズでは生産者の顔が見えるように、どこで誰が作った素材を使っているかをお客様に伝えています。社長自らがシーズン初めに生産者の方の元へ足を運び、お話しして直接仕入れを行っています。

おいしいと感じた素材だけを選んで使用し、特に果物は、実際に食べてみて味が大福に合うかどうかを何度も試作して調整します。例えばいちご大福では、いちごの味を引き立てるために餡やお餅とのバランスを細かく調整し、果物の味をしっかり感じてもらえるようにしています。
どんなに小さな商品でも、「誰に届けたいのか」「どうしたらおいしいと感じてもらえるのか」を常に追求しています。

Q.現在は若い世代や観光客の方にも親しまれていますが、そうした層に向けた工夫にはどのようなことをされていますか?

はい、カフェスペースはその工夫の1つです。季節に合わせたかき氷や、どら焼きにアイスをトッピングしたメニューなど、カフェならではの楽しさを提供しています。平日は落ち着いた雰囲気で、長く滞在されるお客様にも快適に過ごしていただけます。

さらに店内の飾り付けや季節のお花を使って、スタッフが工夫し、居心地の良い空間作りをしています。地元のお客様はもちろん、観光客の方々にも親しみやすいお店作りを心がけているんです。

Q.落ち着いた空間で和菓子と向き合えるというのも、魅力のひとつですね。今後、和菓子の未来を考えた取り組みにはどのような展望がありますか?

現在は「和菓子をアップデートする」という視点から、スタートアップにも取り組んでいます。
例えば、小豆の不作リスクを見越して、大豆を使った羊羹の試作を進めたり、海外の方に和菓子を学んでもらい、将来的に母国で広めてもらう仕組みを作ったりしています。

和菓子を持続可能なものとして未来に残していくためには、素材・人材・技術を柔軟に考えていくことが必要だと感じているんです。
また、これからの時代に合わせて、新しい形の和菓子を生み出し、次の世代にも愛されるような製品作りに力を入れていきます。

Q.地域の方々とのつながりはどのように感じていらっしゃいますか?

地域の方々には本当に支えられてきました。たとえばお祝い事がある時に丸三老舗の赤飯や鹿島立最中を選んでいただくことがあるのですが、私たちにとっても非常にありがたく嬉しい気持ちです。

また、鹿嶋のお土産としてお菓子を買って帰るという声もよく聞きます。最近はSNSやオンラインショップを通じて全国のお客様にも知っていただいていますが、やっぱり地元の方々とのつながりが最も大事だと思っています。
地元の皆さんに愛されるお店であり続けることが、私たちの誇りです。これからも地域の生活に根差し、お客様に寄り添った商品やサービスを提供していきたいと考えています。

Q.最後に、この記事を読んでくださっている方や、お店を訪れようと思っている方に向けて、メッセージをお願いします。

和菓子って少し特別なものだと思われがちですが、実は気軽に立ち寄っていただけるお店です。1個からでもお気軽にお買い物していただけるので、ぜひお試しいただきたいと思っています。
毎日食べることができなくても、ふとした時に「あのお店のあれが食べたいな」と思ってもらえるような、そんな存在であり続けることが私たちの目標です。また、「お子さんがおいしくて全部食べちゃったから、また買いに来たよ」と言ってお店に来てくださることが本当に嬉しいんです。

ぜひ、いつでも気軽にお立ち寄りください。お客様に喜んでいただけるお菓子を作り続けてまいりますので、これからもよろしくお願いします。

– お店のおすすめ商品 –

メロン大福は、ちょうど良い大きさにカットされたメロンが餅で包まれ、とてもジューシーで甘みがたっぷりでした。あんの甘さと量のバランスが絶妙で、メロンの素材本来の美味しさを引き立ててくれます。
柔らかいお餅はもちもちとした食感で、メロンとの相性が抜群。1粒食べると、満足感があり、これまでにない新しい和菓子の魅力を感じました。

さらに虹色の上生菓子は見た目にも美しく、6色の寒天が職人の手で1色ずつ丁寧に流し込まれており、その色合いの美しさに目を奪われました。
寒天の透明感と職人の技が融合した1品で、まさに熟練の技を感じました。ひと口食べると、寒天のプルっとした食感とやさしい甘さが口いっぱいに広がり、とてもおいしかったです。

その他の上生菓子もどれも丁寧に作られており、食べるたびに感動がありました。味も見た目も楽しめる、丸三老舗ならではの技が光る和菓子に大満足でした。

稲葉さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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