MADAM LABO

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料理は実験!失敗も成功も、すべてが学び

杉本真弓先生

料理は、心と体を整える大切な時間です。おいしいものを作ることだけが目的ではなく、料理を通じて「自分を大切にすること」「楽しむこと」を学んでほしいと思っています。
ここではレシピに縛られず「どうしたらもっとおいしくなるか」を自由に考え、試していきます。楽しく作ることが、一番の「おいしさ」につながる。そんな料理教室を目指しています。

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  • 料理
  • いちごパフェ
  • 料理研究家

Q. どのようなきっかけで料理教室をやることになったのでしょうか?

元々、この場所では雑貨屋をやっていたんです。雑貨を見に来たお客様から「ここで料理教室をやってほしい」と言われることが増えて、料理の先生をお呼びしてイベントを開いていたんですよ。

でも、コロナで大人数を集められなくなってしまって、一旦中止にせざるを得なくなりました。

そんなとき、私は「卵や乳製品を使わずにどれだけおいしくいちごパフェを作れるか」という挑戦を始めました。
コロナで時間があったので、試行錯誤しながら作っていたら、すごく満足のいくパフェが完成したんです。


せっかく作れたのに、1人で食べるのはもったいないなと思って、コロナが落ち着いた頃に「パフェを食べる会」を開いたんです。そしたら想像以上に多くの方が来てくださって、すごく喜んでもらえて。「じゃあ、もっと本格的にやってみようかな」と思うようになりました。

Q.パフェをきっかけに料理教室を開いたとのことですが、その後、高校で料理を教えることにもなったんですよね。その経緯を教えてください。

「パフェを食べる会」がきっかけで、高校から「お菓子作りの講師をやってみませんか?」と声をかけていただいたんです。
最初は「私が先生なんて大丈夫かな」と不安でしたが、思い切って引き受けました。

実際に高校生に教えてみると、最初は「バターや砂糖を使ったほうがいい」と思っている子が多かったんですが、ヴィーガンスイーツにも興味を持ってくれる子が増えてきました。
1年間教えているうちに、大人数に料理を教えることへの抵抗もなくなり、「もっと多くの人に伝えたい」と思い、料理教室を本格的にスタートさせることにしました。

Q.料理教室のレシピや授業内容が独自のものばかりで、とても興味深いです。特に「レシピを使わない」というのはどういうことでしょうか?

私は、すでにあるレシピをそのまま使うのが苦手なんです。
料理本を見ながら「この通りに作ればいい」っていうのが、なんだかつまらなく感じてしまって(笑)。
だから、1gずつ分量を変えながら「どうしたらもっとおいしくなるか」を研究するのが好きなんですよ。

理想の味に仕上がった瞬間は、ものすごくうれしいですね。料理って、ただ作るだけじゃなくて、試行錯誤して自分の味を見つけていく楽しさがあると思うんです。
私の教室では、「自分で考えて作る」ことを大切にしているので、生徒さんにも「これはこう作るもの」と決めつけずに、自由に楽しんでもらっています。

Q. 料理教室は10回コースとのことですが、どのような内容になっていますか?

10回コースの最初の授業は「食養生」の話がメインです。食べ物だけじゃなくて、心の状態が健康にどう影響するかをお話しします。

そのあとは実践的な内容で、例えば玄米を炒る実習。これは瞑想のような時間になります。
スパイスの使い方。スパイスだけで味を変えていく実験ですね。
あとは甘酒を使った料理として、ハンバーグやスープなどを作ってみます。
陰陽のバランスを考えた食事法についてもお伝えしています。

特に、全く同じ材料で「作り方を変えたら味がどう変わるか」という実験は、生徒さんからも好評です。料理って科学と同じで、ちょっとした工夫で味が変わるんですよ。

Q.「食養生」について教えてください。

「食養生」と言うと「食事のこと」だと思われがちですが、実は一番大切なのは「心」なんです。
食養生の考え方を学んだとき、「健康を支えるピラミッドの土台は心、食事はほんの一部」だと知って、ものすごく共感しました。

どんなに栄養のあるものを食べても、心が乱れていたら健康にはなれませんよね。だから、私の料理教室では「楽しく作る」「無理をしない」ということを大切にしています。

Q.食材は地域のものを使われているそうね。

食養生の考え方では、「自分が住んでいる土地の食材が1番体に合っている」とされています。その土地の気候や環境に育てられた食材が、その土地に住む人の体に馴染むんですね。
だから、近くの道の駅でその時期に採れたものをできるだけ使うようにしています。
生徒さんの中には家庭菜園をやっている方もいるので、「自分で育てた野菜が1番自分の体に合ってるんだよ」と伝えています。

Q.今後の料理教室の展望について教えてください。

今年中にオンラインの料理教室を始めたいと思っています。遠方の方にも「料理を楽しむこと」を伝えたいですね。

あとは、鹿嶋に道の駅がないので、いつか「地元の食材を販売できるスペース」を作りたいと思っています。
料理教室をやっていない時間はカフェとして開放したり、地元のものを買える場所にしたり。そんな場所が作れたらいいなと考えています。

– 手作りのケーキをいただきました! –

甘すぎず、ちょうどいい優しい甘さで、気づいたらペロリと完食してしまっていました。上にのっていたチーズクリームも絶品で、口に入れた瞬間美味しさが広がるのがクセになりそうです。

そして何より見た目がとっても美しくて「私もこんなケーキが作れるようになりたい…!」と心から思いました。
おいしくて、目でも楽しめて、最高の1品でした!

杉本真弓先生、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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