Lapbeat SURFSHOP

波の音とともに、鼓動が高まるサーフショップ
髙梨一男さん
地元・波崎に根ざして36年。波の音と自分の鼓動が重なるような感動を提供する、そんな場所を目指しています。初心者から上級者まで、誰もが安心して楽しめるように、予約制・少人数制での丁寧なスクールを実施。安全性を最優先にしながらも、「楽しさ」を忘れない指導を大切にしています。
地元の自然とともに生き、サーフィンを通じて人生を豊かにする場所。それがLapbeat SURFSHOPです。
URL:ホームページMap:ショッピング
- サーフィンスクール
- マンツーマン指導
- オリジナルボード制作
Q.まずは、Lapbeat SURFSHOPの成り立ちについて教えてください。
この辺りには当時サーフショップが1つもなく、海が目の前にあるのにサーフィンを始める環境が整っていなかったので、自分たちで店をやろうと決心してスタートしました。気づけばもう36年が経ち、振り返ると本当にあっという間でしたね。
もともと自分自身がサーフィンを続けてきた経験を誰かに伝えたいという気持ちが強く、それが今の店の土台になっています。
地元波崎の海と一緒に育ってきたような感覚があるので、自然とこの場所でやるのが一番しっくりきたんです。
Q.サーフィンとともに歩んできた36年だったんですね。店名「Lapbeat」に込めた意味も、海との関係が深いんでしょうか?
この建物の中にいると、外から波が打ち寄せる音が聞こえてくるんです。その音がすごく印象的で、「Lap(波の音)」という言葉をすぐに思い浮かべました。
そこに「Beat(鼓動)」を組み合わせて、海と自分の心が同じリズムで響くような名前にしました。
最初は「Lap」というシンプルな名前も検討していたのですが、「Lapbeat」に変更し、より自分の感覚に合う特別な名前になったと思っています。


Q.波崎海岸をホームポイントに選んだ背景についてもお聞かせください。
自分は生まれも育ちも波崎なので、この場所で活動するのは本当に自然な選択でした。小さい頃から家のすぐ近くに海があって、波や潮の匂いが日常に溶け込んでいたんです。
特別なリゾート地というわけではありませんが、静かで落ち着いた雰囲気がこの町の良さだと思います。
「なにもない」とよく言われますが、海や自然の豊かさは他にはない魅力です。 最近は少しずつ便利になってきていますが、昔から変わらない海の表情は今も残っています。
Q.では、高梨さんご自身がサーフィンを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
10代の頃、先輩がサーフィンをしているのを見て、面白そうだなと思って板を借りたのが始まりですね。
初めて波に乗った瞬間の感覚が忘れられなくて、「これはハマるな」という直感がありました。
最初は遊びの延長でしたが、回数を重ねるうちにどんどん夢中になっていき、海の上で味わう自由な感覚や達成感が、自分の生活の中心になっていったんです。
その時に感じた楽しさを、今度は自分が人に伝える番だと思うようになりました。

Q.サーフィンの楽しさを伝えたいという思いが原点だったんですね。
スクールを運営する上で大切にされていることは何ですか?
まず第一に「安全」、そして「楽しさ」、この二つは絶対に欠かせません。
特に初心者の方には、混雑している場所や波が荒れている日は入らないように伝えています。
その日の波の状態をしっかり見極めて、安心して楽しめるときだけ海に入るのが長く続ける秘訣です。
無理をして危ない思いをしてしまうと、せっかくの楽しみが台無しになりますからね。
サーフィンは「楽しい」という気持ちこそが上達の原動力になるスポーツだと感じています。
Q.安全と楽しさのバランスが大事ということですね。
実際のスクールでも、その考えが活かされているのでしょうか?
はい、スクールは完全予約制で、ほとんどがマンツーマン指導です。
1回あたり約2時間で料金は5000円、初心者の方はまずボードの上に立てるようになるまで丁寧に指導します。
道具のレンタルもあるので、手ぶらで来てもすぐに海に入れますよ。
上級者向けにはプロサーファーの息子が担当するコースもあり、技術の細かい部分まで学べると好評です。 参加する方のレベルや目的に合わせて、一番良い形でサーフィンを楽しんでもらえるような環境を整えています。

Q.丁寧な少人数指導が魅力ですね。
そうした中で印象に残っている生徒さんやエピソードがあれば教えてください。
昔、高校生だった頃に来てくれた、あるオリンピック選手のことは今でも鮮明に覚えています。
その選手の弟さんがうちのお客さんで、「友達と一緒にサーフィンをやってみたい」と4人でバスに乗って来てくれたんです。全員が水泳部で、泳ぎの速さや体力が桁違いでした。
荒れている波でも臆することなく、どんどん沖へと進んでいく姿には驚きましたね。
ウェットスーツを選んでいる時の笑顔や、高校生らしい無邪気さも印象的で、その後のオリンピックでの活躍を誇らしい気持ちで応援していました。
Q.最後に、これからサーフィンを始めたい方や、Lapbeatを訪れたい方に向けてメッセージをお願いします。
サーフィンは、やってみないとわからない特別な楽しさがあります。波に乗る瞬間の感覚や気持ちの高鳴りは、見ているだけでは絶対に味わえません。 だからこそ、まずは一度、気軽な気持ちで体験してみてほしいんです。
うちは予約制のマンツーマン指導で、初心者の方でも安心して始められる環境を用意しています。
その一歩を踏み出した先に、新しい仲間や景色が待っているはずですよ。
髙梨一男さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!