一神

和とイタリアンのいいとこどり、驚きの創作料理
鈴木大地さん
神栖の地に根差しながらも、ここでしか味わえない創作料理を提供するお店です。和と洋の枠を超え、料理人とスタッフ全員が一体となって、お客様に驚きと満足を届けることを目指しています。
素材は地元の魚介を中心に、新鮮で旬なものを厳選。常連のお客様にも初めての方にも、あたたかく迎え入れ、また来たいと思っていただけるような空間づくりを大切にしています。
URL:ホームページMap:飲食
- 創作料理
- 神栖グルメ
- サラブレッド馬刺し
Q.「一神」という店名に込めた思いや、開業の経緯について教えていただけますか?
「一神」は「神栖で1番のお店になりたい」という気持ちから名付けました。
運営母体の株式会社AIONという名前には、地域や家族、仲間たちへの感謝の気持ちも込めています。
もともと前のオーナーが営んでいた和食のお店を引き継ぐかたちでスタートし、今年で3年目になりました。
地元に戻ってきた仲間たちと一緒に、お客さまに楽しんでもらえるお店を目指しています。
Q.創作料理というスタイルを選んだ理由は何だったのでしょうか?
私はもともと東京の歌舞伎町でイタリアンのバルに勤めていて、ピザやパスタを中心に学んできました。
地元に戻ったのは、妻が香取市出身で、コロナ禍で里帰りしたことがきっかけです。
神栖に来てからはビストロ十兵衛さんで修業を重ねました。
自分のお店を持ちたいと思っていたタイミングで、前のオーナーと出会い意気投合し、創作料理というスタイルで一神を始めました。


Q.料理の発想はどのように生まれているのでしょうか?
メニュー作りはチームで話し合いながら進めています。私だけでなく、和食の板前もいて、それぞれの経験を活かして料理を組み立てています。
例えばおまかせコースでは、前菜にイタリアン、メインに和食というように、和と洋を交互に楽しめる構成にしています。
お客様の層によって料理内容を変えたり、性別や年代も考慮しながら、驚きのある料理を提供できるよう工夫を重ねているところです。
Q.そのような工夫から生まれた人気メニューの一つが「一神爆弾」と伺いましたが、どのようなお料理なのでしょうか?
「一神爆弾」は鹿島港で水揚げされた魚介類をふんだんに使い、納豆などのねばねば系の具材と一緒に丼にした創作料理です。
港町ならではの新鮮な魚を生かして、インパクトのある名前と見た目、そして味わいにしています。日々変わる仕入れに応じて、旬の素材でメニューも更新しています。

Q.食材選びで特に大切にしていることは何ですか?
地元・鹿島港や波崎港などから毎日届く魚を使っています。新鮮さが命なので、仕入れの段階から厳しくチェックしています。
また、和食と洋食のどちらにも合うよう、素材の活かし方という面では常に気を配っているところです。
常陸牛なども必要に応じて仕入れていますし、会津のサラブレッドの馬刺しなど、希少性の高い食材も使うことで、他では味わえない料理を提供しています。
Q.馬刺しはお客様からも好評だそうですが、仕入れはどのような基準で選ばれているのでしょうか?
当店で使用している馬刺しは、福島・会津地方のサラブレッドの赤身肉です。
モモやヒレなど部位に応じて仕入れています。通常の馬刺しと違い、臭みが全くなく、口当たりもなめらか。筋肉質で高タンパクな赤身は、食べた瞬間にその違いがわかります。
お酒との相性も抜群で、リピーターの多い1品です。

Q.店舗の空間づくりで意識されていることを教えてください。
もともと居抜きで引き継いだ店舗ですが、清掃や内装の整備をしっかり行い、子ども連れでも安心して過ごせる空間にしています。
隣のファミリーマートさんのご協力でお菓子コーナーを設けたり、カラオケも利用できるようにしたり、大広間では最大48名まで収容可能な宴会スペースを整えています。
お客様の幅広いニーズに応えられるよう、常に改善を重ねているんです。
Q.初めて一神さんに来たお客様にはどんな風に帰ってほしいと考えていますか?
「また来るよ」「次はこれ食べたい」と言ってもらえるのが1番嬉しいですね。
初めての方は不安もあると思いますが、うちは笑顔と安心感を大切にして、居心地の良い接客を心がけています。
価格帯も幅広く、お客様1人ひとりに合った提案をしています。カウンターでお1人様も歓迎ですし、団体のお客様にも満足していただけるよう、チームワークでしっかり対応しています。
Q.どんなお客様にも寄り添った対応をされていて素敵です。今後取り入れていきたいサービスや展望はありますか?
今はイベント企画やホテルとの連携を積極的にしています。
イベントは毎年夏祭りなどを行っており、地域のファミリーマートさんやキッチンカーの方と連携して盛り上げています。
ホテルとの提携では、宿泊者向けのメニューを日替わりで用意し、飽きないようにしています。今後も、ここでしか体験できない料理や企画を打ち出して、神栖の「食のテーマパーク」のような存在を目指していきたいですね。
鈴木大地さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!