北斗塾

家のような安心感。「勉強って楽しい!」を体感できる塾
藤田さん
ただ勉強を教える場所ではなく、子どもたちが安心して過ごせる「もうひとつの居場所」でありたいと考えています。勉強が苦手な子でも「できた!」「わかった!」を実感できるような指導を心がけています。
また地域の支えを受けながら、支援品の配布やイベントなどを通じて、子どもたちと保護者の皆さんをサポートする活動も実施。勉強嫌いな子でも「ここなら行きたい!」と思える塾を目指して、今日も生徒たちと向き合っています。
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Q.開校のきっかけは、お父様の思いを引き継いだことだと伺いましたが、具体的にどのような経緯で開校に至ったのでしょうか?
私の義父が塾の先生とご近所さんで、先生が生徒さんたちと関わる様子を見て「自分もその環境にいたい」と思ったのがきっかけでした。
父は教育者ではありませんでしたが、子どもたちとの何気ない会話や交流を楽しみにしていたようです。そして、先生に「一隅でいいので机を置かせてもらえないか」と相談し、共同経営の話を進めていました。
ただ、その話を私たちは知らされておらず、義父が急逝したことで、開校の話を先生から初めて聞きました。
オープン直前だったこともあり私たちも迷いましたが、義父の思いを継ぎたいと考え、先生と一緒に塾を開校する決意をしました。
Q.お父様は子どもたちとの会話を大切にしたかったとのことですが、塾を通じてお子さんたちとどのような関わりを持ちたいと考えていますか?
父が目指していたのは「学びの場でありながら、安心できる場所」だったと思っているんです。
共働きのご家庭が多い中で、学校と家庭の間にあるもうひとつの居場所として、子どもたちが気軽に立ち寄れる塾にしたいと考えています。
また、今は地域の子どもたちが周りとコミュニケーションを取る機会が減っていると感じます。
そこで勉強だけではなく、世間話をしたり、ちょっとした悩みを話したりできるような環境を整えたいと思っています。


Q.塾に通うことで、生徒さんの意識や成績に変化はありましたか?
はい。特に印象的だったのが、小学5年生の男の子のエピソードです。
彼はもともと「算数が大嫌い!」という子で、計算問題を解くのも嫌がっていました。お母さんが心配されて体験授業に連れてきてくれたのですが、最初は机に向かうのもイヤそうな様子でした。
でも、先生がその子に合った解き方を教えると、ふと目を輝かせて「え、わかる!先生すごい!魔法みたい!」と言ったんです。
その瞬間、彼の中で「できるかも!」という気持ちが芽生えたんでしょうね。それからは前のめりで問題に取り組み、楽しそうに授業を受けるようになりました。
それがきっかけで入塾を決めてくれて、今では「学校の授業も楽しくなった!」と言ってくれています。こうした変化を見ると、本当に嬉しくなりますね。
Q.勉強が嫌いな子が楽しんでくれるとより一層嬉しいですよね。「塾らしくない塾を目指している」とおっしゃっていましたが、具体的にどのような工夫をされているのでしょうか?
一般的に塾というと「勉強しなきゃいけない場所」というイメージがありますよね。でも、私たちは「塾に行くのが楽しい」と思ってもらいたいんです。
例えば季節のイベントを大切にしていて、先生がサンタさんになってお菓子を配ったり、バレンタインにちょっとしたチョコを渡したりしています。
また、地域の方々からいただいた支援品(玉ねぎや卵など)を生徒さんのご家庭に配ることもあります。勉強だけではなく、人と人とのつながりも感じてもらえる塾でありたいと思っています。

Q.地域の学力向上を目指し、数学の授業を無料で提供されているとのことですが、その背景にはどのような思いがあるのでしょうか?
この地域は茨城県の中でも特に数学の成績が全国平均より低く、受験の際に足を引っ張ってしまう生徒が多いことが課題でした。
そこで、数学を少人数の団体授業形式で無料提供することで、基礎力を底上げしたいと考えました。
ただ団体授業ではどうしても個別対応が難しくなるため、わからないところがあれば個別指導を追加で受けることも可能にしています。
先生は何十年もの指導経験があり、ポイントを押さえた指導が得意です。実際に冬季講習で学んだ内容がテストに出て、「先生の言ったところが出た!」と喜ぶ生徒もいました。
Q.「予習をメインにしている」とのことですが、それにはどのような狙いがあるのでしょうか?
復習型の塾が多いですが、私たちは「学校の授業で自信を持てること」を大切にしています。
予習をしておくことで、学校の授業中に「これ知ってる!」「わかる!」という感覚を持つことができます。
そうすると、授業に前向きに取り組めるようになり、さらに意欲的に勉強するようになります。
先ほどの「魔法みたい!」と言ってくれた生徒さんのように、勉強への苦手意識をなくし、楽しく学んでほしいと考えています。


Q.支援コースと個別指導コースの違いについて詳しく教えていただけますか?
支援コースは、ホワイトボードを使った集団授業のスタイルで、学校の授業と同じような形で進めていきます。数学は無料で受けられるため、基礎を固めるには最適なコースです。
一方で個別指導コースは、生徒1人ひとりの理解度に合わせて指導するため、より細かく学習を進めることができます。
先生は複数の解法を教えながら、その子に合ったやり方を提案します。受験の時は時間との戦いになるので、効率的に問題を解くコツも伝えています。
Q.保護者の方との連携も大切にされているとのことですが、どのような取り組みをされていますか?
塾に通っていても、子どもが「先生に質問しづらい」と思うこともありますよね。
そういった場合は、私が保護者の方と連携を取りながら、先生に伝えるようにしています。
例えば「最近、娘が数学のこの部分でつまずいているみたいです」とお伝えいただければ、それに合わせた指導を行うことができます。
また生徒さんが「今日は勉強が嫌だな」と思っている日もあるので、無理に進めるのではなく「じゃあここだけやろう」と声をかけたり、お菓子を食べながら気分転換をしたりすることもあります。
楽しく学ぶことが一番大切だと考えています。
藤田さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!