波崎修武館

剣道で育む人間としての強さ。心と技を1歩ずつ、着実に鍛えていく
篠塚先生、菅原さん
ただ技術を学ぶ場ではなく、心の成長を促す道場です。練習は厳しさと共に楽しさを重視し、子どもたちが自信を持てるような小さな達成感を積み重ねることを大切にしています。
剣道を通じて成長した子どもたちは、技術だけでなく、社会に出てからも役立つ精神的な強さを身につけ、道場を卒業した後もその経験が彼らを支え続けます。
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- 剣道
- 礼儀作法
- 子どもたちの成長
Q.波崎修武館の設立の背景について教えてください。
波崎修武館は昭和59年10月に設立されました。
当時は神栖市ではなく波崎町に位置しており、地域には小学生が通える道場が少なく、創設者が剣道の基本をしっかりと学べる場所を作りたいという思いで道場を立ち上げました。その思いから40年近く活動を続けており、現在もその理念を大切にしています。
道場には小中学生合わせて約23名の生徒がおり、さらに大人も含めると約30名が通っています。
設立当初から剣道を通じて地域の子どもたちを育成し、技術だけでなく心身ともに成長できる場所として運営を続けています。地域に密着した道場として、現在も多くの家族や子どもたちに支えられています。
Q.道場名「修武館」にはどのような意味や思いが込められているのでしょうか?
「修武館」は、指導してくださった先生の名前から1文字を取って命名されました。この名前には、剣道の技術を学ぶ場所であるとともに、心を鍛え、人間的にも成長していく場所であってほしいという思いが込められています。
創設者は「波崎で立派な剣手を育てたい」という強い意志を持ち、この道場を立ち上げました。剣道を通じて、技術だけでなく礼儀作法や精神力を養い、人間として成長できる場を提供することを目指しています。
修武館は単なる剣道道場ではなく、心の強さや仲間との絆を大切にする場所として、今もその理念を守り続けています。


Q.篠塚先生が剣道を始めたきっかけについてもお伺いできますか?
私は中学1年生の時に、先輩に誘われて剣道を始めました。最初は運動が得意ではなく、剣道に対して特別な興味があったわけではありませんでしたが、次第にその面白さと深さに引き込まれていきました。
その後波崎高校に進学し、剣道部に所属したのですが、指導者の先生から非常に厳しい指導を受け、心身ともに鍛えられました。その経験が今の指導方法に活かされています。
私は、生徒たちにもただ技術を教えるだけでなく、精神的な成長を促すよう心がけています。
剣道を通じて挫折を乗り越えたり、努力の大切さを学んだりすることができるので、指導をする際には成長の過程を一緒に感じながらサポートしています。
Q.厳しい指導を受けた経験が今に活かされているとのことですが、「継続は力なり」という信念についてもお話しいただけますか?
剣道は地味なスポーツで、最初はなかなか続けるのが難しいと思います。しかし、継続することによって将来の力となるだけでなく、良い友達を作ることもできます。
この信念の背景には、私が長年剣道を続けてきた経験があり、どんなに難しい状況でも続けることが力になるという確信があります。
誰もがやらないことを続けることが大切だという教えです。これまでの経験から、続けることで精神的にも強くなれることを実感しています。

Q.その信念は指導にどのように活かされているのでしょうか?
稽古は月曜日と木曜日に波崎高校で、土曜日には波崎小学校で行っています。稽古では、最初に基礎的な足捌きや竹刀の使い方を徹底的に教え、その後、段階的に礼儀作法や試合の技術を学びます。
特に重要視しているのは「継続」です。剣道はすぐに結果が出るものではありませんが、毎日の積み重ねが力になることを教えています。
どんなに小さな進歩でも、継続的に努力を続けることで大きな成長に繋がると信じており、そのためのモチベーションを高めることを大切にしています。
最初のうちはつらいこともありますが、稽古を続けることで自信を持つようになり、精神的にも強くなれることを実感できるようになるんです。
Q.日々の稽古の中で、子どもたちに剣道の楽しさはどう伝えているのか、その工夫についてお伺いできますか?
小さな子どもたちにはまず竹刀を持って楽しむことから始め、少しずつ足捌きや礼儀などを教えていきます。楽しさを感じてもらえるよう、最初は遊び感覚で体験してもらい、徐々に本格的な稽古へと進めていきます。
剣道を好きになってもらうためには、まずは楽しんで続けることが重要だと思っているんです。
また、子どもたちが自信を持てるような小さな達成感を積み重ねることも大切にしています。これにより、稽古が楽しいと感じ、継続する意欲を持ち続けられるようにしています。

Q.達成感を積み重ねながら、「心の力」を養うために、どのような力を身につけてほしいと考えているのでしょうか?
剣道を通じて、何事にも動揺せず真剣に打ち込む姿勢を学んでほしいと思っています。形だけでなく、自分の本当の姿を見せることが大切です。
また、苦しい経験や悔しい経験から逃げずに乗り越える力を身につけてもらいたいです。継続して稽古を重ねることで、精神的にも成長していけると思います。
剣道は技を磨くだけでなく、心の成長にも大きく寄与するスポーツだと信じています。このような「心の力」を養うことが、子どもたちの成長にとって非常に重要だと考えています。
Q.最後に、これから剣道を始めたい方々にメッセージをいただけると嬉しいです。
剣道に興味を持たれた方は、ぜひ気軽に道場にお立ち寄りください。見学や体験も随時受け付けていますので、まずは気軽に体験してみてください。
道場では、技術だけでなく人間としての成長もサポートしていますので、心も体も一緒に成長できる場所です。
どんな方でも大歓迎です。剣道を通じて得られる力を、ぜひ一緒に学びましょう。
篠塚先生、菅原さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!