gnome(ノーム)

髪も心も、静かに整うサロン
慎也さん
鹿嶋にある完全貸し切り型のマンツーマン美容室です。カウンセリングから施術まで一貫して担当し、お客様ひとりひとりの骨格や髪質、そしてその日の気分に寄り添うスタイル提案を大切にしています。
目に見えないけれど確かに存在する「癒し」や「気づき」をお届けすることがこのサロンの役目です。お客様が「ここに来てよかった」と思えるような、静かで特別な場所であり続けたいと考えています。
URL:ホームページMap:健康/美容
- マンツーマンサロン
- 自然と共存
- 妖精
Q.カウンセリングの際に特に重視していることは何ですか?
1番大事にしているのは、その日の気分をうかがうことです。
髪質や骨格といった物理的な特徴を見極めてメニューを変えるのはもちろんですが「今日はどうしたいか」をお客様自身から引き出すように心がけています。
来店時は迷われているお客様も多いので、なにが似合うかではなく、どうなりたいかという感覚を一緒に見つけていくことを意識しています。
Q.その背景にはご自身の美容師としての原点が関係しているのでしょうか?
そうですね。実家が美容室だったこともあって、幼い頃から美容師という仕事が身近にありました。ただ、本格的に志したのは師匠と呼べる存在と出会ってからです。
千葉県の船橋にあるサロンで出会ったその方は、僕に「まずやってみな」と感性を信じることの大切さを教えてくれました。
基本を学ぶ前から創作に挑戦させてくれる環境で、自分の感覚に素直に向き合うようになったのが大きかったです。


Q.お店を立ち上げた際、大切にした思いはどのようなものでしたか?
地域に長く根ざしたサロンで働いていた経験から、お客様との距離をもっと近くしたいと思うようになりました。
独立して1人で始めることで、よりじっくりと向き合える関係を築きたいと考えました。髪の毛を扱う時間を、ただの施術ではなく会話や空間も含めた体験にしたかったんです。
そうすることで、もっと深いレベルで満足していただけるのではないかと思いました。
Q.「gnome」に込めた意味を教えてください。
「gnome」は妖精の名前です。過去に「妖精っぽい」と言われたことがあって、興味を持つようになりました。
妖精って目には見えないけれど、確かに存在しているもの。自然と共存しながら生きていた昔のように、人と自然とのつながりを感じられる存在だと思っています。
目に見えることばかりが評価される時代の中で、目に見えない価値を伝えるような場所をつくりたかったという気持ちが込められています。

Q.目に見えない価値を届けたいという思いは、店内で使用している製品にも表れているのでしょうか?
はい。特に日本国内で作られたヘンプ(麻)製品にはこだわっています。昔は神事などにも使われていた植物で、身体だけでなく心にも作用する力があると感じています。
CBDなどが注目されていますが、それ以前に日本人にとって意味のある植物なんです。
こうした自然由来のものを通して、髪や頭皮だけでなく、心が整っていくような施術ができればと思っています。
Q.お客様との印象的なエピソードがあれば教えてください。
「これがやりたかったんです」と言ってもらえた瞬間は、やはり忘れられませんね。
お客様が心の中に持っていたイメージと、こちらの施術が一致したとき、その表情や言葉からすべてが伝わってきます。
技術だけではなく、気持ちに寄り添うことができたと感じる瞬間です。そういったやり取りがあるから、この仕事を続けていられるのだと思います。

Q.店内の空間づくりにはどのようなこだわりがありますか?
一般的な美容室のように、ポップやキャンペーン情報をたくさん掲示することはしていません。
今の流行を強く押し出すよりも、無機質な中に落ち着きを感じてもらえる空間づくりを意識しています。
gnomeという名前には、実はデスクトップ環境の意味もあって、アナログとデジタルのバランスを取るイメージもあります。必要以上に飾らず、自然に自分に戻れるような場にしたいと考えています。
Q. 今後、提供してみたいサービスがあれば教えてください。
今、取り組んでいるのはヒーリングや癒しの要素を取り入れたメニューづくりです。
気づいたら表情がやわらかくなっていた、なんだか心が軽くなった、と感じてもらえるようなケアを目指しています。
貸し切りの空間だからこそ実現できる、深いリラックス。
特にヘッドスパなどは、心身の疲れを感じている方におすすめです。今後は空間そのものにも、より癒しを感じられる工夫を加えていきたいです。
Q.美容師として、また経営者として今後どのような姿を目指していますか?
美容師としてはもっと技術を磨いて、施術を通じて「気づいたらきれいになっていた」と思ってもらえるようなレベルを目指しています。
イメージとしては、映画「シザーハンズ」のような感覚です。
経営者としては自分の時間を大切にしながらも、しっかりと生活を支える収入を得られる働き方を目指しています。
心とお金の両方にゆとりを持ちながら、自分のペースで働ける未来をつくっていきたいです。
Q.最後に、この記事を見て来店を検討している方にメッセージをお願いします。
40代の男性がひとりでやっている美容室なので、最初は少し入りにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、気軽にカットしてみたい、少しだけ髪や心を整えたい、そんな方にはぜひお越しいただけたらと思います。
肩肘張らずに過ごせる空間をご用意していますので、どうぞ安心していらしてください。
慎也さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!