Dinata hair design (ディナータ)

髪から、心と体を整えるサロン
栗林広彰さん
1人ひとり、本当の自分らしさを引き出す美容体験を提供しています。素材に合わせたカット、身体の状態を映し出す頭皮ケア、そして心のコンディションにまで寄り添うカウンセリング。
髪だけではなく心も整う場所、それがDinata hair designです。ここで過ごす時間が、あなたにとってご褒美になり、毎日の暮らしが少しずつ変わっていく。そんな連鎖を、地域に届けたいと思っています。
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Q.まずは、Dinata(ディナータ)という店名に込めた意味を教えてください。
Dinataはイタリア語の造語で、「指」と「生まれる」という2つの言葉を組み合わせたものです。手から何かを生み出すという意味を込めて名付けました。
美容師の仕事は手を使って形を作り出すこと、その本質を表したくてこの名前にしました。
弟のお嫁さんが考えてくれた名前なんです。
Q.名前の意味を踏まえると、ロゴにキリンを選んだ理由もつながっているように感じます。
ロゴを考えたときに、まず目に残るアイキャッチがほしかったというのがあります。
横文字の名前って、特に年配の方には覚えにくいこともありますよね。そこで動物を使って印象に残るようにしたかったんです。
その中でもキリンが一番しっくりきました。高いところを見ているような、上質なものを追い求めているような印象があって。
背中に乗っている子どもは探求心の象徴で、常に学び続けていたいという思いを込めています。


Q.その姿勢は独立の経緯にもつながっているのでしょうか。
前職では複数店舗をまとめる店長をしていました。
ありがたいことに成長の機会も多く与えてもらっていたのですが、だんだんと売上重視の方針に違和感を持つようになってきたんです。
もっと1人ひとりのお客様と深く向き合いたいという気持ちが強くなっていって、独立を意識し始めました。
また、自分が成長し続けることでしか次の世代を育てられないと感じたことも大きかったですね。
その思いが、Dinataという場所を自分で作るきっかけになりました。
Q.お店を立ち上げるまでにはさまざまな苦労があったかと思います。
実は「ものすごく大変だった」と感じることは少なくて、やるべきことを1つひとつ進めていったという感覚なんです。
ただ、自分の選択がすべて自分の責任になるというプレッシャーは大きかったですね。
住居兼店舗という形で始めたこともあり、お金の管理や準備には特に気を使いました。
その時期、ちょうど青年会議所で委員長も務めていて、そちらの責任も重なっていたので、今思えば両方をやりきれたことが自信にもつながっています。

Q.カウンセリングをとても重視されているとのことですが、どんな点を特に意識されていますか。
1番大事にしているのは、その人の感情です。
たとえば「5センチ切りたい」と言われたときに、なぜその長さなのかを聞くようにしています。
その背後には気分の変化や生活のストレスがあることも多いので、ただ希望を聞くだけではなく、そこにある気持ちを丁寧に汲み取るようにしています。
実際、前頭葉が疲れているときは頭が重く感じるし、そういった身体のサインが髪に出てくるんですよね。
だから髪の変化には必ず理由があるという前提でお話をしています。
Q.その考え方は頭皮ケアの方にもつながっているのでしょうか。
そうですね。最初はハサミ1本で何とかしたいと思っていたのですが、年齢や環境による髪の変化には限界を感じるようになりました。
特に、パーマがかからないといった悩みの裏には、髪のコーティングや頭皮の状態が関係していることが多かったんです。
そこから、髪だけでなく頭皮のコンディション、さらには心や体の状態も含めて整えることが必要だと気づきました。
今では、頭皮を触ることで思考や疲れの状態まで感じ取れるようになってきています。

Q.そうしたアプローチの中で、お客様自身にも変化が見られることはありますか。
はい。最近では、頭皮を強制的にゆるめるシャンプーも開発したんですが、それを使うと施術後のお客様の表情がまったく違うんです。
頭皮の硬さは、気を張っていたり自分を抑え込んでいたりすることの表れでもあります。そこがゆるむことで、自然と気分も柔らかくなるんです。
髪を整えるというよりは、自分を整える時間として来てもらいたい。
特に忙しくなる前に、先にご褒美をあげるような使い方をしてもらえたら、生活の質がぐっと上がると思います。
Q.内装面で意識されたことを教えてください。
まず、他のお客様と干渉しすぎない距離感を意識しました。でも完全に閉ざされた空間ではなく、どこかに抜け感があるようなつくりです。
あとは、色味を白で統一しているのもポイントです。お店のイメージを押しつけたくなかったので、白を基調にして来る人が素の状態でいられるようにしています。
お客様の年齢層も幅広いので、どんな方にも心地よく過ごしてもらえるよう、意識しました。
Q.地元である鹿嶋でお店を構えることを決めたのも、そういった心の近さが関係しているのでしょうか。
僕の実家は鹿嶋でとんかつ屋をやっているんですが、長男ということもあって自然と地元で自分の店をやりたいという思いがありました。
高校卒業後にフリーターをしていた時期に、人と深く関われる仕事がしたいと思って出会ったのが美容師という職業でした。
人と関わり、手を使い、未来に向けて時間を使える仕事。自分にはそれがぴったりだったんです。
だから地元で美容室を開いて、地域に根ざした形でやっていきたいとずっと思っていました。
Q.最後に、これからDinataに来ようと考えている方に向けてメッセージをお願いします。
髪に悩みがある方、自分に似合うスタイルが分からない方、今の自分に納得できていない方にこそ来てほしいと思っています。
Dinataでは、髪や頭皮の状態を根本から見直すことで、その人らしさを引き出すことを大切にしています。
もっと自由に、もっとわたしらしく。そんなふうに自分自身と向き合えるきっかけになる場所でありたいです。
ここで過ごす時間が、自分を取り戻すような時間になれば嬉しいです。
– 柿のお酢を購入させていただきました! –
施術後、気になっていた柿のお酢を実際に購入させていただきました。
手に取った瞬間からセンスの良さが伝わるおしゃれなボトルで、ひと口含むとフルーティーな香りが広がり、ほどよいビネガー感が料理を軽やかに引き立ててくれます。
カルパッチョにひとたらしすれば果実の香りがふわりと立ち上ります。持ちやすい形状のおかげで、毎日の食卓でも自然と手が伸びる1本です。
「体の健康は髪の健康につながる」という言葉がすっと腑に落ちる、そんな味わいでした。
髪を整える時間と同じように、食べることも自分を大切にする行為なんだと改めて感じさせてくれました。

栗林広彰さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!