孫市
「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三立てにこだわる本格手打ちそばの味わい
ヨウイチさん
手打ちそば孫市は、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」にこだわり、茨城の常陸秋そばを使った香り豊かなそばを提供します。祖父の名前を受け継ぎ、地域と共に40年。そば本来の味わいと温かな空間で、特別なひとときをお届けします。
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Q.「孫市」という店名には、どのような想いが込められているのでしょうか?
店名は、私の祖父「孫市郎」の名前に由来します。
お客様から「店名が覚えやすくて素敵」と言われることも多く、それが励みになっています。
Q.この場所でお店を開くことになったきっかけを教えてください。
父が東京で商売をしていましたが、「東京以外の広い場所で勝負したい」と思ったのがきっかけです。
当時の鹿島は開発が進んでおらず、将来的な発展の可能性を感じていたようです。
地域の方々の支えがあって、気づけば40年以上営業を続けています。
この土地の自然や温かい雰囲気が、私たちのそば作りにも良い影響を与えていると思います。
Q.「常陸秋そば」という品種について、どのような魅力がありますか?
常陸秋そばは、30年前に品種改良で誕生した茨城が誇るブランド品種です。
他の品種の良いところを掛け合わせて作られたため、香りが高く、味が濃いのが特徴です。
ただ、この品種でも作る場所や育てる人によって味が変わるのが面白いところですね。
拘る方は自分が納得できるそば粉を探し、信頼できる農家から直接仕入れることもあります。
私は常陸秋そばを扱うことで、「日本の最高峰の味」を提供したいという思いで取り組んでいます。
Q.毎日石うすで自家製粉を行う理由と、その作業でのこだわりを教えてください。
石うすで挽く理由は、香りを最大限に引き出すためです。
「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の三立ては、そば作りの「3タテ」と呼ばれています。この「3タテ」が1番美味しくそばを頂ける製法です。
挽きたてのそば粉を使うことで、そば特有の香りや甘みが際立ちます。
石うすは時間も手間もかかりますが、その分「本当に美味しい」と感じてもらえるそばが作れるのです。
さらに石うすで挽くことで、そばの繊維が微細な亀裂を持つようになり、茹でる際に香りがより引き立つのも特徴です。
この工程を大切にすることで、「他では味わえない一杯」をお届けしています。
Q.手打ちそばならではの特徴や、機械打ちとの違いを教えてください。
手打ちそばの最大の特徴は、麺に「角」が立っていることです。この角が食感を際立たせ、そばの風味を口の中に広げます。
機械打ちでは、どうしても角が取れてしまうため、この食感を再現するのは難しいですね。
手打ちの作業はとても手間がかかりますが、その分、香りやコシ、味わいに深みが出ます。
私たちがこの伝統的な手法を守り続けるのは、「機械打ちでは決して出せない味わい」をお客様に楽しんでいただきたいからです。
Q.初めて訪れる方には、どのメニューがおすすめですか?
一番そばの味を楽しんでいただけるのは「もりそば」です。そばの香りやコシをダイレクトに感じられるシンプルな一品です。
また冬限定の「鍋焼きうどん」もおすすめです。
温かいお出汁に手間暇かけたうどんがよく合い、寒い季節にはぴったりのメニューです。
私たちのメニューは全て手打ちなので、どれも自信を持っておすすめできます。
Q.地域とのつながりや、今後の展望について教えてください。
地元の方々に支えられて40年続けてこられたことに感謝しています。地元産のそば粉を使うことで、地域とのつながりを大切にしています。
そばは色や香り、太さなど多様な特徴を持つ食べ物です。
「肩の力を抜いて、自分のペースで楽しんでほしい」と思っています。
Q.最後に、これから来店を考えている方にメッセージをお願いします。
そばは本当に奥深い食べ物で、食べ比べも含めて楽しんでいただけるものだと思っています。
当店のそばを味わっていただき、「こういうそばもあるんだな」と感じていただけたら嬉しいです。
ぜひお気軽にお越しください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ヨウイチさん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!