ネオ図書館
みんなで作る、新しい形の図書館。
地域おこし協力隊
地域の人々と一緒に作り上げた、本を通じて人とつながる場所です。本を読むだけでなく、交流や学びが生まれる空間を目指しています。
地元の「当たり前」に新しい価値を見いだし、本をきっかけに子どもも大人も気軽に集える場所を提供しています。ここでの出会いや体験が、地域の未来を少しでも豊かにすることを願っています。
URL:InstagramMap:暮らす
- 本
- 図書館
- 地域創生
Q.地域創生で潮来に関わるようになったきっかけについて教えてください。
高校まで茨城で育ち、大学進学を機に県外に出ました。その際に外から地元を見ることで、その魅力や可能性を客観的に知ることができたんです。
茨城は資源が豊富でなんでもある街ですが、特徴がわかりにくいという課題もありました。
大学時代から「地元を盛り上げたい」という思いがぼんやりとあり、丸の内で地域発掘やメディア作りに携わる仕事をする中でその思いが具体化しました。
Q.なぜ「図書館」を始めることにしたのですか?
もともと別の建物を借りてサップ事業を始めていましたが、そのオーナーさんから今の建物も使っていいと言われ、地域の皆さんと共に改装をスタートしました。
チームみんなの共通項として「本」に注目し、本が持つ可能性や人をつなぐ力に魅力を感じて図書館という形に行きつきました。
ただし、いわゆる普通の図書館ではなく、個性やセンスが反映された「みんなで作る図書館」を目指しています。
Q.「みんなで作る図書館」というコンセプトにはどのような想いがありますか?
この場所はもともと空っぽの事務所でしたが、地域の皆さんと協力して床を剥がしたり、壁を塗ったりして形にしました。
さらにオーナー制度を導入し、それぞれの色を反映してもらうことで多様な価値観が融合する場所になっています。
ゼロから作り上げる過程そのものに価値があり、地域の方々が関わることで愛着やつながりが生まれる空間を目指しています。
Q.実際に図書館を運営してみて、地域にどのような効果や反響がありましたか?
運営開始からまだ半年ですが、地域の人々に少しずつ認知され始めています。特に、ここで若い人たちが何かを始めているという光景が地域に刺激を与えていると感じています。
訪れる方の年齢層も広く、小学生からおじいちゃんおばあちゃん、遠くは東京から来てくれる方もいます。地域の人々に新たなきっかけを提供できたらと考えています。
Q.オーナー制度に参加している方々の反応や感想を教えてください。
オーナーさんたちは、自分が選んだ本を誰かが読むことで喜びを感じたり、感想を通じて次の本を選んだりしています。
また「自分が応援したい」という気持ちで参加してくださる方も多いです。それぞれの目的は違いますが、皆さん図書館の成長を一緒に楽しみ、アイデアを提供してくれています。
Q.本が好きな人だけでなく応援したいという方もたくさんいらっしゃるのですね。図書館運営で特に印象に残っている出来事はなんですか?
ハロウィンイベントで子どもたちがたくさん来てくれたことが印象的でした。
タトゥーペイントやスライム作りなどのアクティビティを通じて、子どもたちだけでなく親御さんにも「こんな場所があったんだ」と知っていただけました。
イベントの途中で飽きてしまいがちな子どもたちも、この場所のおかげで楽しく過ごせたと言ってもらえたことが嬉しかったです!
Q.様々なイベントをされているんですね!今後図書館をどのように発展させていきたいですか?
子どもたちが学校帰りに立ち寄り宿題をしたり、地元の大人たちと自然に交流できるような日常的な場所にしたいです。
現在は試行錯誤の毎日ですが、地域の価値を感じてもらえる場を目指して、トライアンドエラーを繰り返しています。
Q.地域おこし協力隊としての活動で大切にしている価値観は何ですか?
地元の方が当たり前だと思っている景色や文化の価値を新しい角度から捉え、それを共有することで新たな魅力に気づいてもらえるよう努めています。
「視線は合わせるけど、視点は変える」これを大切にしています。
Q.この地域に興味を持つ方へのメッセージをお願いします。
地域を訪れる際は、観光名所だけでなく「人」にも注目してみてください。この地域には個性豊かな人々がたくさんおり、その出会いがきっと新たな発見や愛着につながるはずです。
ぜひ多くの方と会話をし、この地域の奥深い魅力を感じていただければ嬉しいです。
地域おこし協力隊、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!