株式会社まちづくり鹿嶋

株式会社まちづくり鹿嶋

神宮と共に育む、地域の絆。鹿嶋の未来をデザインする拠点。

済藤さん

鹿嶋市の未来を考え、歴史ある鹿島神宮を中心に、地域活性化を目指す企業です。「みんな違ってそれがいい」をテーマにそれぞれの個性を尊重し、地域全体が調和する新しいまちづくりを目指しています。
地域に根ざした活動を通じて、鹿嶋の魅力を国内外に発信し、次世代へとつなぐ持続可能な社会の構築を目指しています。「挑戦を恐れず、未来を描く」それが私たちの想いです。

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Q.まちづくり鹿嶋さんは「みんな違ってそれがいい」というテーマを掲げていますね。この言葉に込めた思いや背景を詳しく教えていただけますか?

「みんな違ってそれがいい」というのは、まさに私たちの志そのものです。

役割分担を大切にしていて、それぞれの人や団体が違うからこそ、地域全体として調和が生まれるという考えです。私たちはこのテーマのもと、自分たちのやりたいことを自由に取り組んできました。
そして次世代の方々にも、同じように自分たちの感性を信じて街づくりに挑戦してほしいと願っています。

みんな違う考えややり方があるからこそ、新しい発見や価値が生まれる。それが「まちづくり鹿嶋」の核となる理念です。

Q.役割分担を大切にしているとのことですが、これまでどのように地域の団体や住民と連携を図られてきたのですか?

連携は非常に大切ですが、同時に難しいことでもあります。それぞれが自立していて、役割を明確にしなければスムーズに進まないこともあります。

私たちが連携を進める上で意識しているのは、相手が「何ができるのか」を具体的に共有し合うことです。
例えば、鹿島神宮とは緊密に連携し、イベントの許可調整や神宮内の観光プロジェクトなどを一緒に進めています。

また地域の若者や団体と共にイベントを開催する際は、手伝っていただいた方々と終了後に打ち上げを行い、感謝の場を設けるなどしているんです。
信頼をベースにした連携がなにより重要だと思います。

Q.鹿島神宮との連携についてお話がありましたが、特に注力されているプロジェクトについて教えてください。

鹿島神宮との連携では、神宮内のカフェの改装と、新しい宴会場のプロジェクトに特に力を入れています。
このカフェや宴会場を通じて参拝客の滞在時間を延ばし、地域の飲食店や観光スポットも巡っていただくことで地域経済の活性化を図るのが目的です。

参拝後にゆっくりと食事や休憩をしてもらい、鹿嶋の魅力をさらに感じてもらう場にしたいと考えています。

また、旅行代理店と連携して神宮を軸とした観光ツアーの企画にも取り組んでいます。
インバウンド対応も進めており、神宮を中心とした鹿嶋全体の観光の価値を高めることを目指しています。

Q.鹿嶋市の地域活性化において、特に印象に残る取り組みやエピソードはありますか?

毎週日曜日の朝7時から行っている鹿島神宮のお掃除活動は、多くの住民や大学生に参加していただいており、とても印象深い取り組みの1つです。
これまで3年以上続けており、毎回50人ほどが集まります。家族連れや学生も多く、ただ掃除をするだけでなく、地域の交流の場にもなっています。

また鹿島神宮の「鬼塚(高天原)」という神聖な場所のお手入れも定期的に行っています。
朝日が昇るこの場所は、鹿嶋ひいては「日出ずる国」を象徴する場所でもあり、歴史と文化を守るための活動として力を入れているものです。

Q.「まちかし」というレンタルオフィスを設立された背景にはどのような想いが込められているのでしょうか?

「まちかし」を設立した理由は、人とのつながりを作りたいという想いが原点です。
外部から訪れる方々が利用することで、移住につながったり、地域の方々と交流する場になることを目指しました。

また、中学生や高校生が勉強会や地域教育の場として利用する構想もあります。単なる施設提供に留まらず、地域全体をつなぐプラットフォームにしたいと考えています。
さらに「失敗を恐れず挑戦する」という姿勢を大切にし、実証実験のような形でこの施設をスタートしました。

Q.現在取り組まれている地方創生や地域活性化において、今後どのようなビジョンを描いていますか?

「持続可能なまちづくり」を目指しています。
これを実現するためにはそれぞれの事業が経済的に自立し、地域全体が回る仕組みを作ることが重要です。

また、次世代を担う若い人材の育成にも注力しています。鹿嶋の地元の方々や外部の専門家が協力し合い、新たな可能性を広げることで、地域の価値を高めたいと思っています。
さらにインバウンド対応の観光事業を強化し、鹿島神宮の魅力を世界に発信していきたいと考えています。

Q.観光事業の強化についてお話がありましたが、具体的にどのような取り組みを進めていますか?

横山大観の絵画に描かれた鹿嶋の風景をテーマにした情報発信も行っています。
鹿嶋ならではの歴史や文化を観光と融合させ、より多くの方々にその魅力を知っていただきたいと考えています。

Q.「持続可能なまちづくり」において、地元での課題や人材育成の必要性についてはどのようにお考えですか?

最大の課題は、地域に必要な人材が定着しにくい点です。特に設計士や建設業者などの専門職が不足しています。人材は東京に集中してしまいがちですが、地元で仕事が成り立つ仕組みを作ることが必要です。

また、農業や漁業など一次産業でも若い担い手が必要です。これらを支えるためには、地域の原点や文化を楽しめるような仕組み作りが不可欠だと思っています。

地元の魅力を見直しながら、AIや新しい技術を活用して楽しく持続可能な地域づくりを目指しています。

誰もができないような挑戦をしているからこそ、時に批判を受ける覚悟も必要です。どうしても田舎では新しい取り組みに対して反感や噂が立つことも少なくありません。


しかし私たちは、やるべきことを淡々と進めています。そして、外部の評価や信頼してくださる方々からの応援は大きな励みです。
茨城新聞さんに取り上げてもらったり、全国のリノベーション部門で特別賞を受賞するなど、外部評価を得ることで活動の正当性を示すことができています。

Q.「まちづくり鹿嶋」がこれから取り組みたい新しい挑戦があれば教えてください。

私たちは、次世代を担う人たちへのバトンタッチを目指しています。そのために、現在の事業基盤をさらに強化し、次世代が自由に発想を広げられる土台を作ることが目標です。

また観光事業のさらなる拡大や、移住者を迎える仕組みの充実も重要です。
例えば、都市部から鹿嶋に移住したいと考える方々がよりスムーズに地域に溶け込めるよう、体験プログラムや地域住民との交流イベントを充実させていきたいと思っています。

済藤さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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