ベーカリーカフェ青りんご
                      季節を楽しむ地元素材を使った、週末限定カフェ
石﨑さん
              素材選びから調理法まで1つ1つ丁寧に心を込めて作り上げる手作りのパンやスイーツたち。 お店に足を運んでくださったお客様にとって、訪れる度に新しい発見や喜びを感じていただけるよう、季節ごとのメニューや地元の素材を活かしたラインナップをお届けしています。
食べることで元気や癒しを与えられるような存在でありたいと思っており、日常のお悩みや忙しさを少しでも忘れて、心安らぐひとときを過ごしていただける優しい場所でありたいと願って運営しています。 
URL:InstagramMap:飲食            
- 手作りパン
 - 地元素材
 - 季節のメニュー
 
Q.これまでのご経歴や、パンやスイーツづくりを始めたきっかけについて教えてください。
小学校中学年の頃から料理が好きで、家でお菓子作りを楽しんでおり、結婚後は家族にパンやお菓子を作ることに夢中になってどんどん試作を重ねるようになりました。
その後、パン屋の求人を見つけて働き始めました。パン屋の社長が「そんなに真剣なら」と製粉会社に連れて行ってくれ、新しい粉のデモなどを見せてもらう機会があり、その体験がパン作りに対する情熱をさらに深めるきっかけとなりました。
ただ、社長がいつも4時間しか寝ていないという話を聞き、パン屋を開くことは自分には難しいなとも感じていたんです。
子どもが大きくなる中で、家族との時間も大切にしたいと思うようになり、自然と自分でパン教室を開く方向にシフトしました。
食べきれないほどパンを焼いていたので、近所の方と、パンと野菜を物々交換することが始まり、次第に多くの人からパンを頼まれるように。頼みやすいように、買える日を決めてお店を開くことになったんです。
Q.週末限定の営業スタイルにした理由を教えてください。
私は以前月曜から木曜までは学校での勤務をしており、勤務がない金曜日に仕込みを行い、日曜日に営業するというスタイルが自然と定着していたので、学校を辞めた後も、週末に集中して営業する形が続きました。
仕事と子育てを両立する中では自分の時間や休みがほとんど取れなかったため、週末に営業することが最も効率的で、また家族との時間も大切にできる環境が整ったことが、営業スタイルを決める大きな要因となりました。


Q.「ベーカリーカフェ青りんご」の店名について、どのような思いが込められているのか教えてください。
店名を決める時、英語ではなく響きのかわいい日本語にしようと思っていました。そこで、パンでもお菓子でも使われるフルーツがいいなと思い、青りんごを選びました。
青りんごは、赤くなる手前の状態で、成長している途中のりんごです。目標に向かって進み続ける成長途中の状態を意味していて、私自身も青りんごと同じだなと思ったので、名前に思いを込めました。
Q.続いて、地域の方々とのつながりや、常連さんとのエピソードについてお伺いできますか?
地域の方々からはとても温かい言葉をいただくことが多いです。例えば、お仕事で疲れた若い方が「ここに来て元気が出た」と仰ってくださったことがあります。
また、よく通ってくださる常連さんからは「ここに来るとほっとする」と仰っていただけることがあり、その度にこのお店を開いて良かったと思います。
お届けする空間やパンとスイーツで、少しでも日常の疲れを癒せているのだと実感できる瞬間が、とっても嬉しいですし励みになりますね。

Q.素材選びについては、具体的にどんな素材を使用されているのでしょうか?
小麦粉は茨城県産や北海道産を使用し、砂糖は体に優しい甜菜糖を使っています。
私自身が小さい頃、母方の祖父母が使っていた素材が今でも影響を与えています。当時まだ広まっていなかった黒米やきびを使って作ってくれたきび団子などの手作りの味が、自然な食材へのこだわりに繋がっているんです。
素材が良ければそのまま味にも反映されると考えており、健康的で自然な素材を選ぶことが大切だと感じています。
Q.商品で特にこだわっている点や、デザート作りのインスピレーション源について教えていただけますか?
商品に関しては、なるべく手作りにこだわっています。材料選びはもちろん、実際に食べてみて「これはいい!」と思うものかどうかで決めています。
例えば、おからやコーヒーで煮た栗など、ひと手間をかけた工夫をしているのですが、試作段階で色々食べてみて、うまく合いそうだと思ったらその組み合わせを更に試してみるのが好きです。
フルーツに関しても、友人やお客さんから「このフルーツ屋さんのおいしいよ」と教えてもらうと、すぐに食べに行って、そこからアイデアを得ることがよくあります。
デザート作りは、そういった日常の中で感じたことを元に、自然とヘルシーで食べやすいメニューが生まれていきます。

Q.お店の空間作りについてもこだわりが感じられます。
空間作りでは、温かみを感じてもらえるように心がけました。自宅の隣ということもあり、できることは自分たちで手作りしたんです。
例えば、天井にムラ感を残したり、椅子にはリンゴ箱を使ったりして、どこか懐かしさを感じてもらえるようにしています。お客様がリラックスできるような空間作りを目指しました。
Q.今後の展望と、この記事を読んでくださった方に向けて、メッセージをお願いします。
私たちのお店は、地域の方々にとって、いつでも気軽に立ち寄れる場所でありたいと思っております。
遠方から訪れる方にも、来るたびに新しい発見や癒しを感じていただける場所であり続けるよう心がけています。
今後は、さらに進化したメニューを提供していく予定です。特に、フルーツを活かした商品や、体に優しい素材を使った新しいパンやデザートを作りたいと思っています。
これからの季節に合わせたメニューのバリエーションも増やしていきますので、楽しみにしていてください。
青りんごに来ていただいたお客様には、ホッとできるひとときを過ごしてもらえるような場所を提供したいです。新しい味や季節のメニューを通じて、お気に入りを見つけていただき、心が温かくなるような癒しの時間をお届けできたら嬉しいです。
これからもぜひ、お気軽に足を運んでください。
– お店のおすすめ商品 –
秋の味わいが感じられる季節のスイーツプレートをいただきました!
バニラアイスとキャラメルソースの組み合わせが絶妙で、アイスの甘さとキャラメルのほろ苦さが口の中で広がり、深い味わいを楽しむことができました。
また、カシューナッツとくるみのトッピングは、食感のアクセントとなり、さらに濃厚な風味が口の中で豊かになっていきました。
さらに、コーヒー味に煮込んだ栗は、秋ならではのほっこりとした温かさと、コーヒーの香りが絶妙にマッチして、まさに秋を感じる一品でした。そして、イチジクのコンポートはそのまろやかな甘さと、ほんのりとした酸味が調和しており、秋の味わいを存分に楽しめる1皿でした。

石﨑さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!