イデツ工芸

イデツ工芸

上質な革と熟練の技から生まれる、世界に1つだけのバッグ

出津広宣さん

手作りのバッグや革製品の制作を通じて「永く使えるもの」を提供しています。シンプルで飽きのこないデザインと使いやすさを追求し、素材選びから製作までを1つ1つ丁寧に。オーダーメイドでお客様の要望を形にし、個性を反映させたバッグをお届けしています。
また修理にも力を入れており、お客様が長く愛用できるようサポート。地域とのつながりを大切にし、職人としての誇りを持って、皆様に愛されるバッグ作りをこれからも続けていきます。

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Q.工房がスタートした背景についてお伺いできますか?

元々、私の家系は農家でした。おじいさんとおばあさんが農業を営んでいて、父は戦後、農業から転換してバッグ職人の道に進みました。
父は東京のバッグ工房で住み込みで働き、その後独立して下請け業者として活動を始めました。

私自身は子供の頃から手伝いをしていて、父が昨年亡くなった後、2代目としてこの工房を引き継ぎました。
今後は父が残したものを大切にしつつ、さらに新しい挑戦を加えていきたいと思っています。

Q.ご家族で営まれているとのことですが、それぞれの役割分担や、親子だからこそできる強みについて教えてください。

今は母がサポートをしてくれて二人三脚で運営しています。製作は主に私が担当しており、母はホームページの更新や商品の管理を手伝ってくれています。

親子だからこそできる強みは、なんでも気軽に意見を言い合える点ですね。特にアイデアを出し合って、より良い製品を作り上げています。
父が残した基盤を受け継ぎながらも、新しいアイデアを取り入れて、常に進化を続けています。

Q.これまでのバッグ製作の中で、印象に残った出来事はありますか?

1番印象に残った出来事は、リメイクしたベルトをお客様がとても気に入ってくださって、その後、手紙をいただいたことですね。
お客様から「大切に使っています」といったお言葉をいただけるたびに、とても励みになります。お客様の声が自分の仕事が誰かの役に立っている証拠だと感じるので、いつも非常に嬉しく思っています。

Q.お客様から寄せられた特に印象的なリクエストや、それを形にした経験があればお聞かせください。

オーダーメイドを中心に、多くのお客様のリクエストに応じてきました。
その中でもボストンバッグの注文が数件続いたことがあり、それをきっかけに新たにボストンバッグを既製品として作ることにしました。

お客様とお話しすることでアイデアをいただけるのでとてもありがたいですし、新たなひらめきがあるのは嬉しい瞬間ですね。
また裏地についても、以前使用していた黒や焦茶の裏地を、より明るく見やすいベージュに変更しました。お客様からのフィードバックを元に改良を重ね、使いやすさをより一層向上させることができたと思っています。

Q.バックづくりに重要な「革」を選ぶ際に特にこだわっている点は何ですか?

革選びにおいては、肌触りや色合い、柔らかさに特にこだわりを持っています。毎回、数ヶ月に一度東京へ仕入れに行き、実際に手に取って選んだ革を使用しているんです。
安定した定番の革から、少し珍しい柄や特徴的な革まで様々な種類の革を取り入れています。
それぞれの革に合ったデザインを作り上げるために、革の個性を特に大事にしていますね。

Q.革の個性はどのようにデザインに活かされているのでしょうか?

革には1枚1枚微妙な違いがあり、その違いをデザインにうまく活かしています。
柔らかい革を使う場合、バッグがしっかり自立するように芯材を入れるなどして、革の特性に合わせた構造を作ります。
また、厚手の革を使う際は強度を保つために縫製を工夫し、革の質感や特性に最適な形に仕上げることが、良いバッグを作るために非常に重要です。

シンプルで長く使えるデザインを心がけるため、無駄を省いた構造にし機能性も高めています。こうした工夫を施すことで、革本来の良さを引き出し、長く使える丈夫なバッグに仕上げています。

Q.シンプルで長く使えるデザインを心がけているとのことですが、どのような背景があるのでしょうか?

革製品は使うほどに味が出て、人に馴染んでいくという特徴があります。そのため、長く使っていただけるバッグを作りたいという思いから、シンプルで機能的なデザインを心がけています。
シンプルなデザインは飽きが来にくく、長く愛用できるので、無駄を省いた構造にしているんです。

さらに、皮と裏地の間に柔らかい芯材を入れて型崩れを防ぎ、裏地を明るいベージュにして荷物を探しやすくするなど、使い勝手にも配慮しています。
長く使うことで革の良さがさらに引き出され、より愛着が湧くバッグになるんです。こうした細かな工夫が、使うほどに良さが感じられるバッグ作りに繋がっていると感じています。

Q.最後に、この記事を読んでイデツ工芸を初めて知った方に向けて、メッセージをいただけますか?

今後は、より大きめのパソコンが入るサイズのバッグや、ジムに行くためのシューズ入れバッグなどを作りたいと考えています。またイベントにも出店し、革小物などを展開していく予定です。
お客様からのリクエストを形にしていくことを大切にしており、さらに新しいアイデアを実現し、製品ラインナップを充実させていきたいと思っています。

イデツ工芸では、オーダーメイドで革を選び、あなた好みのデザインでバッグを作ることができます。
セミオーダーでも、肩紐の長さやポケットの位置などを調整することができます。
リメイクにも対応しており、どんな個性的なデザインにも対応できますので、ぜひ気軽にご相談ください。
これからも皆様に愛されるバッグ作りを目指して頑張ります。

出津広宣さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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