多肉のなっちゃん
葉っぱ1枚から始まるあなたの多肉ストーリーを
多肉のなっちゃん
忙しい日々の中で、そのユニークなフォルムや色合いは、ただ「飾る」以上の価値を持っています。だからこそ、誰かにとっての「癒し」や「表現」のきっかけになれたらと思い、まだ多肉屋さんが少ない神栖市を拠点にワークショップを開催し、SNSでの発信やイベント活動に力を入れています。
多肉植物を通じて、育てる楽しさ、表現する楽しさ、人とつながる楽しさを、もっと多くの方に知っていただけたらと願っています。
URL:InstagramMap:暮らす
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Q.まずは、多肉植物に出会ったきっかけについてお伺いしてもよろしいでしょうか?
出会いは昨年3月に笠間で開催されていた「ボタニカルライフ」というイベントでした。多肉植物がたくさん並んでいて、おもちゃみたいに見えたのが第一印象です。
実はその前から多肉植物のフォルムが好きでスマホで夜な夜な見ていたり、情報をチェックしたりしていました。
最初に惹かれたのは「ハオルチア」という盆栽のような渋めの品種。でも当時は高価で、手が出せずにいたんです。
ただ、イベントには色とりどりの「エケベリア」が手頃な価格で並んでいて、そこから一気に多肉の世界にのめり込んでいきました。
ハマった3月から少し経って、5月〜6月にはSNSでの発信も始めました。
Q.イベントをきっかけに一気にのめり込んだとのことでしたが、それ以前はどのようなお仕事をされていたのですか?
以前は普通に営業事務として働いていました。ただ、人間関係などでちょっと疲れてしまっていて…。
転職活動もして2社ほど内定ももらっていたのですが、趣味や表現したい気持ちもあって、「自分のやりたいことをやろう」と思い切って会社を辞めました。
実はその頃に被写体モデルも始めました。私はシングルマザーなので、当時は帰宅後は子ども中心の生活で、自分の時間はなかなか取れず…。
多肉と出会ったことが「人生を見直すタイミング」になったと思います。
もともとものづくりも好きだったので、寄せ植えという形で、自分の思いを表現できるのがとても楽しかったです。


Q.仕事を辞めてご自身の道を選ばれたのですね。多肉植物のどんなところに魅力を感じたのでしょうか?
1番はコスパの良さです。葉っぱ1枚から増えることもありますし、育てやすいんです。ただ、お花や木のように決まったマニュアルがないので未知の世界とも言えますね。
SNSで発信している農家さんやYouTubeを参考にしながら、独学で育て方を覚えていくのが一般的なんです。
1年ごとの成功や失敗で学びを積んでいくので「多肉1年生」や「2年生」という表現もあって、続ければ続けるほど奥深さを実感します。
Q.神栖市を拠点に活動を始めた理由を教えていただけますか?
私自身が神栖に住んでいたのが1番の理由です。ですが、この地域には多肉植物の苗屋さんが少なくて、買うには土浦やつくば、時には八王子まで行く必要がありました。
だったら「この地域でも文化を根付かせたい」と思うようになり、SNSでの発信や、神栖市内でのワークショップなどを通じて多肉植物の魅力を広める活動を始めました。
いつかは店舗を構えられたらいいなあと思っています。

Q.多肉の文化を根付かせるために、ワークショップではどんな工夫をされているのでしょうか?
ワークショップは「親子向け」「初心者向け」「中級者向け」と、大きく3つに分けて開催しています。どんな方でも楽しめるように、告知用のポスターなども内容に合わせて作り分けています。
初心者の方には、まず楽しんでいただくことを大切に、育てやすい多肉や簡単な寄せ植えからスタートします。不安を感じている方も多いので、お声がけしながら不安を取り除けるよう心がけていますね。
中級者向けには、デザインにこだわった少しレベルの高い内容をご用意しています。色のバランスや配置に工夫を凝らしながら、完成度の高い寄せ植えにチャレンジしていただけますよ。
農園によって多肉の雰囲気が違うので、多肉屋さんとコラボして、そこの苗を使ったワークショップも行っていて、回ごとに新しい寄せ植えが楽しめるのも魅力のひとつです。
Q.初心者の方が安心して楽しめるように意識していることはなんでしょうか?
多くの方が「育てられるか不安」と思って参加されます。なので、その不安をできるだけ取り除けるように、まずはしっかりお話を聞いて、どんなことが気になっているかを理解するようにしています。
その上で、私自身が楽しんでいる姿を見てもらうことが1番大事かもしれません。
楽しさが伝染することで、「私もやってみようかな」と思っていただけるように意識しています。

Q.ご自身が得意とされている寄せ植えやスタイリングについても教えてください。
色とりどりの「エケベリア」や、草っぽい見た目の「セダム」を使った寄せ植えが得意です。配置や高さを工夫しながら、お花の生け方のように美しく見えるようデザインします。
また、「多肉スタイリング協会」で資格も取得していて、そこでは配置やデザインの技術も学びました。生きたアートのように、植物を使って表現することをとても大切にしています。
Q.最後に、これから多肉植物に触れてみたいと思っている方へメッセージをお願いします。
多肉植物は初心者の方でも気軽に始められますし、なにか質問があれば何でもお答えします。
わからないことも多く不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してぜひお気軽にワークショップに来てください。
カラフルで可愛い多肉たちを見るだけでも楽しいですし、育ててみると癒しや達成感も感じられると思います。
たくさんの方に多肉植物の世界を知ってもらえたら嬉しいです。
多肉のなっちゃん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!