すずきクリニック

「見逃さない診療」で守る、あなたの命と安心
鈴木洋輝さん
神栖市出身の院長が、地域医療の衰退を目の当たりにし、「地元に貢献したい」という強い思いから開業したクリニック。目指しているのは、患者さんの「つらい」にしっかりと向き合い、見逃さない診療を実現すること。軽く見える症状の背後にも重大な病気が隠れているかもしれないという前提のもと、粘り強く、ていねいな診察を行います。
「まずは相談してほしい」「なんでも話せる存在でありたい」そんな姿勢が、患者さんからの信頼へとつながっていきます。
URL:ホームページMap:健康/美容
- 地域医療
- 総合診療
- 見逃さない医療
Q.医師を目指されたきっかけについて教えていただけますか?
特別にこれという大きな出来事があったわけではないんです。小さい頃から、職業として医師という存在に「かっこいいな」と憧れのような気持ちがありました。
それは他の職業と同じように、自分の中で選択肢のひとつとして自然にあったという感覚ですね。明確な目標というより、いつの間にか医師という道を選んでいた、そんな感じです。
Q.循環器内科を専門に選ばれた理由を教えていただけますか?
私が医師になった当時、今で言う「総合診療内科」という概念はまだ確立されていませんでした。でも、私は「なんでも診られる医師」になりたいと考えていました。
そんな私にとって、循環器内科は幅広い症状に対応する力が求められ、経験を積むには非常に適した分野だったんです。先輩たちの影響もあって、自然とこの分野に惹かれていきました。


Q.医師としてやりがいを感じる瞬間にはどんなものがありますか?
やはり患者さんの訴えを聞いて、そこから正確な診断にたどり着き、適切な治療をして「よくなったよ」と言ってもらえる瞬間は、医師として何よりのやりがいです。
診断に至るまで悩んだり調べたりすることも多いですが、その過程も含めて、やり遂げた時の喜びは大きいです。
特に循環器内科では命に関わることも多く、症状が劇的に改善することもあるので、患者さんの表情が変わる瞬間に立ち会えるのは本当に嬉しいですね。
Q.神栖市で開業された背景についても教えていただけますか?
私は神栖市の出身で、医師になった頃から地元で貢献したいという気持ちが強くありました。
神栖市中央病院で経験を積みながら、地域の医療が少しずつ衰退していく様子を目の当たりにしてきました。
救急車が他県まで運ばれてしまう現実を何度も見てきて、なんとかしたいという思いが強まり、この地でクリニックを開く決意をしました。

Q.地元の医療体制への危機感が原動力になったんですね。それを実現するうえで、開業時に特に大変だったことはありますか?
実は、開業のタイミングがちょうどコロナ禍の始まりと重なってしまって…。正直、かなり大変でした。
ですが「コロナ患者さんは誰1人断らない」と決めて取り組みました。
結果的には神栖市内だけでなく、鹿島や県外からも患者さんが来てくださり、地域の医療に少しでも貢献できたかなと感じています。あのときは本当に必死でしたが、やってよかったと思っています。
Q.「誰も断らない」という姿勢で多くの方に対応されたとのことですが、医療機関や行政との連携についても教えていただけますか?
現在は保育園の園医として健康診断を担当したり、神栖市のプロジェクトにも積極的に参加しています。
市の医療充実に向けた取り組みの一環として、行政との会合にも顔を出し、地域の医療体制づくりに関わらせていただいています。
病院との連携も重要で、紹介先の医師との信頼関係を築くために、日々のコミュニケーションや勉強会にも力を入れています。

Q.地域や医療機関との連携を重視されているんですね。診療面では特にどんな点にこだわりを持っておられますか?
「見逃さないこと」を徹底しています。
一見軽そうに見える症状でも、背後に重大な病気が隠れていることもある。だからこそ、患者さんの言葉を丁寧に聞いて、何度も確認するようにしています。
しつこいくらいの診療を心がけていて、「1度大丈夫だったけど、やっぱりもう1回来てください」と声をかけることも珍しくありません。その姿勢を支えるために、日々新しい知識を学び続ける努力も欠かしません。
Q.「見逃さない診療」で患者さんと向き合う際に大切にされていることはありますか?
まずは患者さんの気持ちに寄り添うことです。来院される方は皆さん何かしら不安を抱えて来られるので、丁寧に話を聞いて、なんでも相談できる存在でありたいと思っています。
ちょっとしたことでも「まずは来てください」と言える環境を整えることを意識しています。
紹介状だけでも、あるいは内科では扱えないような症状でも、一度見て、次のステップに繋ぐことが大事だと考えています。
Q.クリニックの環境面でも工夫されている点があれば教えてください。
木のぬくもりを感じられるような内装や、清潔感のある空間づくりにはこだわっています。
特に感染対策には力を入れていて、発熱のある方とは動線を完全に分ける設計にしました。実はこれはコロナ前に設計していたんですが、結果的に大正解でした。
Q.感染対策も万全で、安心して通えるクリニックを目指してこられたんですね。最後に、記事を読んで来院を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。
私は「困ったらまず相談に来てください」というスタンスを大切にしています。
すべてを1人で解決できるわけではありませんが、つなぎ役としての役割を果たしながら、地域の中で頼られる存在でありたいと考えています。
平日の昼間という限られた診療時間ではありますが、その中でできる限りのことをしっかりと行っていきますので、どうぞ気軽にお越しください。
鈴木洋輝さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!