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「どう見せるか」が重要、企画と演出のプロ
田村秀昭さん
現場で培った経験を活かし、地域の方々と丁寧に向き合いながら、記録映像やプロモーション、ドキュメンタリーなど、さまざまな映像を制作しています。
映像は「どう見せるか」「どう伝えるか」がすべてという信念のもと、初心者の方でも安心して学べる動画指導を行っており、誰もが表現に挑戦できる環境を整えています。
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- 映像制作
- ローカルテレビ
- 企画・演出
Q.まずは、映像制作の世界に入られたきっかけを教えていただけますか?
もともとはアマチュアで、自主映画を趣味で始めたのが最初です。
20代の頃に、近所でアマチュア映画を作っている方の手伝いをしたのがきっかけでした。
当時はまだインターネットがなくて、雑誌でメンバーを募集するのが主流でした。たまたまそういう情報を見つけて、そこから少しずつ関わるようになったんです。
その後、日活に勤める方と知り合って、映像の現場に出るようになりました。
Q.プロとして映像制作の道を歩み始めた中で、特に大きな転機となった作品は何でしたか?
日活が制作していたテレビ東京の2時間ドラマが、プロとしての大きな転機だったと思います。
映画ではなくドラマだったんですけれども、一度その現場に入ると、次も声がかかることが多かったです。気づけばそのまま仕事が続いていくようになりました。


Q.地域に戻ってからも活動を続けているとのことですが、鹿嶋で印象に残っている地域の方々との出会いはありますか?
地域の方々に求められる経験は、まず東京でプロの現場にいた頃とは全く違う面白さがあります。
子どもたちや家族向けの映像を一緒に作ったり、行方市のローカルテレビ局で番組を作ったりもしています。
たとえばカブトムシの捕り方や、地域のお店の特集などを撮影したこともありますよ。そういう関わりを通じて、自然とご縁がつながっていくのが嬉しいですね。
Q.長く東京で活動された後に戻られていますが、改めて感じる鹿嶋や鹿行地域の魅力は何でしょうか?
10代の頃とは違う視点で地域を見ることができるようになり、祭りの意義や歴史・地形の背景を感じるようになりました。
また芸術活動や音楽、研究に携わる多様な人と出会い、大きな刺激を受けています。そうした人や出来事の豊かさは、この地域ならではの魅力だと思います。
今はその魅力を映像という手段で記録し、紹介していくことにやりがいを感じています。

Q.地域の人とのつながりの中で映像を作っているんですね。映像制作を通じて、どのように地域に貢献できていると感じていますか?
自分としては大きな貢献という意識はないのですが、地域の祭りの様子を記録してテレビで流すことで、喜ばれることもありますし、地域の方が笑顔になる瞬間に立ち会えるのはうれしいです。
派手なことではありませんが、日常の中で映像が役に立っているのなら、それが貢献かなと思います。
Q.映像制作において、特に大切にしているプロセスはなんでしょうか?
やはり企画と演出ですね。今は誰でもカメラを持って映像を発信できますが、「どう見せるか」「どう伝えるか」がとても大切です。
演出の視点を持っている人は少ないので、そこは自分の強みですし、伝えたいことをきちんと映像に落とし込むために1番時間をかけています。

Q.「どう見せるか」が大切とのことですが、特に力を入れている要素はありますか?
音にはかなり気をつかっています。
実は音響の専門学校にも通っていたんです。最近は「エモい映像」が簡単に撮れる機材が多いですが、音はそうはいきません。
音がしっかりしていると、映像の印象がまったく変わります。だからこそ、演出と同じくらい、音作りにも力を入れています。
Q.言葉を超えて「伝える」ために意識していることはありますか?
1番大事にしているのは、相手の話をきちんと聞くことです。表情や仕草、言葉にならない部分からも気持ちを汲み取るようにしています。
そうしないと、本当に伝わる映像にはならないと思っていて。表面的なやりとりではなく、深く話を聞くことを意識しています。
Q.動画制作を教える活動もされているとのことですが、始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
コロナ以降、カメラを持つ人が増えて「ちゃんとやりたい」という人も増えてきたんです。
最初は富裕層向けの需要があるのかなと思って始めたのですが、結果的に主婦の方や個人の方の参加も多く、求められていることに対して真剣に向き合っています。
企業向けの短期研修なども提供していて、さまざまな人に合わせて対応しています。
Q.幅広い人に映像を伝える環境をつくられているんですね。最後に、映像を学びたい方や依頼を検討されている方へメッセージをお願いします。
なんでもいいので、まずはお気軽にお問い合わせください。初心者の方でも、年齢や背景に関係なく対応します。
特にこの地域では、少人数で丁寧に教えることができるので、学びやすい環境だと思います。映像を通じて何かを表現したい方、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。
田村秀昭さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!