和源(かつもと)
潮来で味わう、旬の海鮮と和の一皿
髙品さん
潮来で和食の魅力を届ける「和源」は、地元の歴史と共に歩んできた小さなお店です。東京で修業を重ねた店主が手がける海鮮丼や定食は、旬の食材をふんだんに使い、何度来ても飽きない味わいを目指しています。地元の人にも、観光客にも「また来たい」と思ってもらえるような、飾らない温かさと心配りを大切にしています。
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Q.「和源(かつもと)」としてこの場所で店を始めた決め手はなんだったのでしょうか?
もともとは潮来の中店、日の出の中のアーケードで、おばあちゃんが寿司や団子などを売っていたんです。
自分は東京などで和食の修行をしていたのですが、中店が取り壊されることになって。それを機に、生まれ育ったこの土地に戻ってきて、自分の学んできた和食を活かせる場所としてここでお店を始めました。ちょうど土地もあったので、その流れで今の店舗を構えることになったんです。
名前は自分の名字である「源」、源氏の「源」。和食を軸にしていることと、母方の親族の名前「和子」から「和」をもらって「和源(かつもと)」にしました。ごく自然に自分と家族のルーツを込めた形ですね。
Q.ルーツが詰まったお名前なんですね。船着き場の近くという立地も特徴的ですよね。
はい。今はバスボートなどが船着き場に着くこともあり、観光で来られる方が立ち寄ってくれるんです。和食や生ものが得意なので、海鮮を中心にした料理を提供していて、マグロ丼や海鮮丼を楽しみに来てくれるお客さんが多いです。
兄弟が近くで居酒屋をやっていて仕入れも手伝ってくれるので、本マグロなども安く仕入れて出せているのが強みですね。


Q.本マグロなどの高級食材をリーズナブルに提供されていることが、県外からもお客さんを呼び込んでいるのですね。
そうなんです。インスタグラムのグルメアカウントに紹介されてから、県外のお客さんが増えました。
そのときちょうどいい本マグロが手に入ったこともあって、それが話題になって。SNSってすごいですね。
紹介されたことで、仕入れのプレッシャーもありますが、質を落とさずに続ける努力をしています。
Q.地元・潮来でお店を営む上で、大切にされていることはなんでしょうか?
やっぱり、自分の地元ですし「潰せない」という思いは強いですし、地元への還元も意識しています。
観光の方にとっては、近くを嫁入り船が通る時間帯に来店されると、非日常を楽しんでもらえるので、地元の魅力と自分の料理、両方を楽しんでもらえるお店を続けていきたいですね。

Q.メニューのこだわりについてですが、なぜ海鮮丼や和定食を中心にされたのでしょうか?
自分は和食を学んできたので、やっぱり和の料理が1番しっくりきます。それに海が近いこともあって、新鮮な魚が手に入りやすいんです。今は海鮮系が多いですが、豚肉料理など生ものが苦手な方にも楽しんでいただけるよう、ビメトンを使ったメニューも用意しています。
Q.お団子やコロッケなどの手作り品のこだわりを教えてください。
草団子はおばあちゃんの代からの味で、今も手作りしています。夏場は保存の関係で販売を休止しているので、期間限定で楽しんでいただけます。
ひたち牛のコロッケは業者さんのおすすめだったんですけど、ひたち牛も食べてみておいしかったし、手間もかからず提供できるので採用しました。お客さんにも好評です。

Q.今後、取り入れたいメニューや展望はありますか?
明確にこれを、というのはないんですけど、春夏秋冬で旬を感じられるメニューを提供し続けたいと思っています。物価が上がる中でも、手頃に旬の味を楽しんでもらえるように工夫していきたいですね。
あとはお肉メニューなども充実させて、幅広いお客さんに対応したいです。
Q.最後に、初めて来店する方に向けて一言メッセージをお願いします。
がっかりさせないように、できる限りのことはします。特に海鮮丼は種類も多くて、自信をもっておすすめできる1品です。
旬の魚や珍しいものも取り入れているので、ぜひ楽しみにして来てください。
髙品さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!