昭和体験宿Rin

囲炉裏と井戸が迎える「旅の目的地」
オーナー 蓮沼一貴さん
ただ泊まるだけの場所ではありません。ここは、五右衛門風呂やかまど、囲炉裏といった昭和の暮らしを体験できる、「旅の目的地」そのものです。古民家の趣はそのままに現代の快適さも兼ね備えた空間で、家族や仲間と火を囲み、語らい、体験し、笑い合う時間を提供しています。
感動の、その先へ。旅の記憶に宿の体験が刻まれるように。そんな時間を届けられる場所でありたいと思っています。
URL:ホームページMap:宿泊
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Q.「昭和体験宿 Rin」で最も大切にされていることはなんでしょうか?
「宿を旅の目的地にする」ということです。
一般的に宿泊施設は寝るための場所という印象が強く、記憶に残りづらい。でも、旅の中で宿自体が思い出になる体験ができたら素敵だなと思ったんです。
だからこそ、築100年の古民家をリノベーションしたという特徴を活かし、五右衛門風呂やかまど、囲炉裏など普段できない昭和の生活体験をあえて取り入れました。
成功も失敗も含めて、非日常のなかでのリアルな体験を楽しんでいただきたいという思いからスタートしています。
Q.体験の中でも特にお客様の反応が大きかったものはありますか?
囲炉裏を囲んでの食事体験ですね。キッチンで調理して皿に移して…ではなく、囲炉裏のその場で料理をするから、食べ頃がそのままおいしさにつながります。
焦げたり、落としたり、ちょっとしたハプニングも含めてワイワイ盛り上がる。それが本当にいい思い出になるんです。
お客さまから「ここが1番記憶に残る宿だった」と言ってもらえたこともあります。


Q.建物の造りや設備で特にこだわった点を教えてください。
当時の雰囲気を壊さない再現性と、現代的な快適さの両立ですね。昔のものをそのまま残しつつ、二重サッシにしたり冷暖房を完備したりして、快適さは確保しています。
テレビも大きくて、ホワイトボードもある。だから仕事合宿にも使ってもらえるようにしてあるんです。
昭和の雰囲気の中に、機能面ではしっかり対応できるようにした「ハイブリッド設計」を目指しました。
Q.宿泊されるお客様の層にはどのような特徴がありますか?
大きく分けて3パターンです。ひとつは三世代家族、もうひとつは一般的な家族連れ。これらで全体の約半数を占めます。あとは男性グループ。20代から50代まで幅広いです。
女性グループは少なめですが、最近はママ友同士で利用されるケースも増えています。
どの層でも共通しているのは「ここでしかできない体験ができる」という点を魅力に感じていただいていることです。

Q.地元との関係性について教えてください。
立ち上げ当初は地域との接点が少なかったのですが、元鉾田市観光課の田山さんとの出会いが大きな転機になりました。
塀作りやデッキ作りを一緒にしてくれたり、農機具やレコード、古材などを提供してくださったり。
今では近所の方が野菜や漬物を差し入れてくれることもあり、「宿を一緒に育ててくれている」ように感じています。
Q.そうした地域との連携をどのように今後活かしていこうと考えておられますか?
「Rin」という宿だけで完結するのではなく、地域全体が旅の目的地になるような体験を増やしていきたいと思っています。
例えば農家さんと連携してメロン狩りや豚舎見学、地元の料理人との食事イベントなど、滞在そのものが「鉾田の魅力」を体験する時間になるようにしたい。
そのためにも今後は空き家をリノベーションして、宿やシェアハウス、飲食店などを増やしていく構想もあります。


Q.そういった背景も踏まえて、「ラーケーション」という取り組みにも力を入れていらっしゃると伺いました。
はい。ラーケーションは、親子が一緒に平日に休める制度で、茨城県内の一部で導入されています。平日であれば宿泊費も割安で、道路も空いていて移動も楽。
この宿では電気を使わず井戸水で生活する「停電体験」や、「火起こし」「フェザースティックづくり」「ピザ焼き」「竹とんぼ」など、子どもが体験を通じて学べるコンテンツをたくさん用意しています。
そういう意味でもラーケーションにぴったりなんです。
Q.お客様からはどんな反響がありますか?
とにかく「唯一無二の宿」と言っていただけるのが嬉しいですね。特にうれしいのが、口コミで「オーナーが素晴らしかった」と書いてくださったことです。
皆さん熱のこもった長文レビューを書いてくださるので、それがすごく励みになります。
Q.お客様にとっては、宿泊体験の一部にオーナーである蓮沼さんとの交流も含まれているように感じます。
そうですね、やっぱり「人との接点」って思い出になると思うんです。
最近はセルフチェックインの施設も増えていますが、ここは違う。火のお世話をしたり、食材の相談に乗ったり、お酒を一緒に飲んだり…。
僕がただの管理人じゃなくて、宿の一部として記憶に残ってもらえたら、それも「超感動」につながるんじゃないかなって。
お客さんには価格以上の体験を届けたい。それが1番です。
Q.最後に「Rin」に興味を持っている方へのメッセージをお願いします。
本当によく言われるのが「1泊じゃ足りなかった」って言葉です。ぜひ15時チェックインから、宿の生活をまるごと楽しんでください。
宿での体験、地域とのふれあい、食、火のあたたかさ、すべてがこの場所の魅力です。
昭和体験宿Rin で、忘れられない旅の1日を過ごしていただけたらうれしいです。
オーナー 蓮沼一貴さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!