さわや

本物のうなぎを、ここで
黒沢 洋さん
鹿島の地で長年愛されてきた家族経営のうなぎ専門店です。毎日新鮮な国産うなぎを生きたまま仕入れ、丁寧に捌き焼き上げることで、うなぎ本来の味を届けています。
「本物の味を子供たちに知ってほしい」という思いを大切にし、うなぎ離れしてしまう前に、ちゃんとしたうなぎを食べてほしいと願っています。
URL:InstagramMap:飲食
- お子様連れ歓迎
- 本物の味
- 国産うなぎ
Q.黒沢さんがうなぎ屋を継いだ背景について教えてください。
私がうなぎ屋を継ぐ決断をした背景には、父の急逝がありました。父が亡くなった翌日に「やる」と決めて、もうやるしかない状況だったんです。
だからこそ、自分で覚悟を持って取り組んだと思いますし、母を元気づけたい気持ちが強かったですね。
あの時の決断があったから、今でも「この店は家族のもの」という意識を大事にしています。
26年間やってきて、やっと店を任されている自覚と、地域の方々への感謝が大きくなりました。
Q.これまで続けてこられた中で1番大変だったことはどのようなことでしょうか?
急に継ぐことになったので、最初の頃はなにも分からず全てが大変でした。
特にうなぎを捌く技術は本当に難しかったです。包丁で手を切ったり、火傷したりしながら、毎日必死で練習しました。
正直、最初の頃のお客さんには「どんなうなぎを出していたんだろう」と思うこともあります。
でも、その経験があったからこそ、今の味やお客さんからの「おいしかったよ」という言葉が本当に嬉しいです。


Q.アイデアメニュー「五重の塔」を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
うなぎ屋ってどうしてもメニューが固定化しがちで、マンネリになりやすいんですよね。そんな中で「なにか面白いことやってみたい」と思ったのがきっかけです。
うなぎを蒲焼きと白焼きで分けて、ご飯と一緒に積み重ねたらどうかとふと思いついたんです。
見た目も楽しいし、SNS映えするし、お客さんにも喜ばれて、あれは本当に思い切ってやってみて良かったです。
Q.お客様のリクエストへの柔軟な対応は、どのような考えから来ているのでしょうか?
基本的には「できることはやる」というスタンスですね。
例えば子供連れのお客様が「唐揚げできますか?」って聞かれたら「できるよ」って言いますし、ハンバーグでも何でも、食材があれば作っちゃいます。
うなぎ屋って特別な食事の場なので、せっかく来てくれた人にはできるだけ満足して帰ってもらいたいんです。だから、あれこれ聞かれたら「うちはなんでもできるよ」って応えたい気持ちでいます。

Q.お客様から特に嬉しかった言葉はなにかありますか?
やっぱり「おいしかったよ。また来るね」って言われた時ですね。それが1番です。
特に、全然知らない初めてのお客様に言われた時は本当に嬉しいです。
あとは、子供たちが「うなぎおいしかった!」って言ってくれると、もうガッツポーズですよ。
そうやって「本物のうなぎ」を食べてもらえて、おいしいって言ってくれるのがこの仕事の1番のやりがいですね。
やっぱり、うなぎってちょっと特別な食べ物じゃないですか。
でもスーパーのうなぎしか食べたことがない子たちが「うなぎっておいしくないよね」って言うのを聞くと、それは本当に残念だなって思います。
だから、うちではちゃんとしたうなぎを、ちゃんとしたお店で食べてもらいたい。それが、これからの子供たちに日本の食文化を残していくために必要なことだと思っています。
Q.これからお店をどのようにしていきたいと考えていますか?
これからも変わらず、本物を届ける姿勢は大事にしたいですね。うなぎ屋としての専門性は守りつつ、お客様の声を聞きながら柔軟に対応していくと思います。
例えば新しいメニューのアイデアを試したり、特別な日には何かサプライズを用意したり。
自分が楽しみながら、地域の方や観光で来た方、家族連れやカウンターで1人飲みする方、みんなに「また来たいな」と思ってもらえる店でありたいです。

Q.最後に、この記事を読んで「さわや」に行ってみたいと思った方へメッセージをいただけますか?
「本物のうなぎを食べてみたい」「家族での思い出を作りたい」「ちょっと贅沢な時間を過ごしたい」そんな方は、ぜひうちに来てください。
小さな店ですが、うなぎは国産、毎日生きたものを捌いています。
できることはなんでもやりますので、遠慮せずに「これできますか?」と声をかけてくださいね。お子さんの初めてのうなぎ体験も、ぜひうちで。
お待ちしています!
黒沢 洋さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!