bistro vive la vie

人生万歳!をお皿に込めて
シェフ
「人生万歳」をコンセプトにした気取らないビストロ。フランス料理は敷居が高いと思われがちですが、もっと身近で、もっと自由で、おいしいものだということを知ってもらいたい 、そんな思いから始まりました。
記念日にも、家族の食事にも。肩肘張らず誰もが楽しめる空間で、ビストロ本来の「にぎやかで温かい雰囲気」を大切にしています。
URL:InstagramMap:飲食
- フレンチビストロ
- 神栖グルメ
- 鴨のロースト
Q.「vive la vie」という店名にはどんな背景があるのでしょうか?
もともと長ったらしい名前が好きじゃなかったので、短くて覚えやすいものが良いと思っていました。
店名を考えるときに「vive la vie(人生万歳、素晴らしい人生)」という言葉に出会い、意味も前向きで気に入ったんです。
さらに、フランス語なのにあまりフランス語っぽく聞こえないところも面白いなと思って決めました。ちょっと耳に残るし、他にない響きがいいなと思って。
Q.実際にこの土地での営業を始めて、どんな手応えがありますか?
正直なところ、地元の人はかなり保守的で、新しいものにすぐ飛びつくタイプじゃないんです。だから浸透するまでに時間はかかってますね。
でも、出張で泊まった県外の方が調べて来てくれて、また家族連れて来てくれる…みたいなリピーターになってくれてます。
そういう意味では、ちょっとずつ根を張ってきた実感があります。でも将来的には、もっと人の流れがあるつくばで再出発もいいなとは思ってます。


Q.「安くておいしいフレンチ」を実現するために、どんな工夫をされていますか?
物価が上がってる今、安く提供するのは本当に大変です。でも、人を雇わずに自分1人で全部やることでコストを抑えてます。
パンも料理も全部自分で作る。安くて良いものを見つける目も必要ですね。お客さんに無理なく楽しんでもらいたいから、価格は極力抑えるようにしてます。
体力的にはしんどいけど、自分で納得してやってます。
Q.調理の面では、具体的にどんな工夫をされていますか?
特別な食材を使っておいしさを提供するわけじゃなくて、みんながスーパーでも手に入れられるような日常的な食材を、いかにおいしく調理するかがポイントですね。
火の入れ方ひとつで肉の柔らかさやジューシーさは変わるし、野菜の甘みも引き出せます。素材そのものより、どう調理するかが勝負どころです。

Q.おすすめの「鴨のロースト」はリピーターも多いとのことですが、特に人気の理由はなんでしょうか?
まず、見た目が「レストランっぽい」というか、特別感があるんですよね。
味ももちろんだけど、鴨という素材自体が珍しいし、1,600円という価格でこのクオリティは東京じゃまず無理だと思います。
実際に1度食べたお客さんが「また食べたい」と言ってくれることが多いです。自分でも自信を持って出せる1品ですね。
Q.ワインの選び方にはどんなこだわりがあるのでしょうか?
ワインは知り合いのワイン屋さんにセレクトしてもらってます。
フランス産が中心だけど、チリやアメリカのワインも取り入れていて、どれも1万円以内に収まるものをチョイスしています。
無理に高いものを揃えるつもりはなくて、気軽に楽しんでもらえることを大切にしているんです。
大事なのは、自分で飲んでおいしいと思えるかどうか。それだけです。

Q.意外なペアリングでお客様に驚かれたことはありますか?
そうですね、例えば濃い目の赤ワインに魚料理を合わせてみたり、あえて逆の提案をしてみたりすることもあります。
もちろん万人受けはしないかもしれないけど、「えっ、こんな組み合わせアリなんだ」って喜んでくれる人もいますよ。ワインも料理も、型にはまらない楽しみ方をしてほしいです。
Q.ビストロとして大切にしている雰囲気作りについて教えてください。
雰囲気はお客さんが作るものだと思ってます。ドレスコードもないし、スウェットで来ても全然OK。
ワイワイしてもらってもいいし、記念日でしっとり過ごしてもらってもいい。ビストロっていうのはそういう自由な空間であるべきだと思ってるので、あえて作り込みすぎないようにしてます。

Q.自由で気取らない空間だからこそ、リピーターとの距離感も近いのではないでしょうか?
印象的なお客様とのエピソードがあれば教えてください。
特別なエピソードっていうよりは、日々の中でのやり取りが面白いですね。けっこうお客さんにもズバッと本音で言っちゃうタイプなので、向こうも自由に話してくれます。
ちょっとした言い合いになることもあるけど、それくらいの関係の方が居心地がいいって思ってもらえるみたいで。友達みたいな感覚で接してます。
Q.本音でのコミュニケーションが、ビブラビらしさを作っているんですね。最後に、初めて来る方に向けて一言メッセージをお願いします。
とにかく1度来てみてください!肩肘張らずに、気軽に来てもらえたら嬉しいです。
お子さん連れでも、友達とでも、記念日でもOK。まずは1回食べてもらえれば、フランス料理のイメージが変わると思います。
「こんなにおいしくて楽しいんだ」って実感してくれたら、それだけで嬉しいです。
シェフ、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!