神栖柔神會

本気で泣いて笑う、人生が楽しくなる場所。本気が集まる柔道クラブ
石毛智之
柔道というスポーツを通じて、子どもたちに「思いやり」「考える力」「人との関わり方」など人生において大切なことを学んでもらう場所です。勝ち負けだけでなく、どうやってその試合に向き合ったか、どういう姿勢で日々の練習に取り組んでいるかをなにより大切にしています。
指導者も保護者も生徒も、一丸となって本気で向き合う。部活動が減少する今の時代、地域に根ざした道場として、子どもたちの成長を支え続けたいと考えています。
URL:ホームページMap:暮らす
- 柔道スクール
- 地域クラブ
- スポーツ教育
Q. まず、こちらの道場について、どのような場所なのか教えていただけますか?
うちは、地域でもトップクラスの実力を持っています。大会での結果も出していますし、何より練習の雰囲気が引き締まっていて、みんな真剣そのものです。
子どもたちは「強くなりたい」という気持ちを胸に、自分から学ぼうとする姿勢を持っています。
この道場は、ただ勝つためだけでなく、人として誠実に、真剣に、全力で柔道と向き合うことを大切にしている場所です。だからこそ、自然と良い空気ができているんだと思います。
Q.子どもたちが真剣な姿勢で練習に取り組むための、保護者や指導者の関わりについてはいかがでしょうか?
保護者の方々の協力は本当に大きいです。スタッフにも、自分の子どもが通っている人が多く、親子で柔道に向き合う環境ができています。
一緒に喜んで、一緒に悔しがって、まさに「喜怒哀楽の共有」ができているんです。
指導者も同じく、ただ教えるだけでなく、子どもたち1人ひとりと誠実に、真剣に向き合っています。
だからこそ道場全体がひとつのチームのような、家族のような一体感で成り立っているのだと思います。


Q.学校の部活動が減ってきている現状については、どう感じていらっしゃいますか?
最近は学校の部活動が縮小され、地域移行が進んでいますよね。柔道部がなくなってしまった学校もあり、そういう中で私たちのような地域のクラブが果たす役割はどんどん大きくなっています。
学校から外部指導の依頼を受けることもありますし、先生方が多忙で指導が難しいケースでも、知識や経験のある専門性を持った私たちが力になれたらと思っています。
子どもたちが柔道を続けられる環境を地域で守っていく、それが今の時代に求められていることだと感じています。
Q.柔道を通じて子どもたちにどんな力を身につけてほしいと考えていますか?
まず、相手を大切にする気持ちを育ててほしいですね。
柔道は、1人ではできないスポーツ。だからこそ、相手への敬意や思いやりが自然と身についていきます。
そして仲間の成功を心から喜べる、自分の負けを悔しがれる、そんな全身全霊での喜怒哀楽を通して豊かな心が育まれると思っています。
技術だけではなく、人間性も一緒に成長していけるような指導を心がけています。

Q.人間性の成長を目指す指導の中で、普段の練習ではどんなことを大切にしていますか?
「自分で考える力」を大切にしています。ただ技を覚えるだけではなく「なぜできなかったのか」「どうしたらうまくいくか」を自分の頭で考えること。そうすることで、自立した姿勢が育ちます。
そして、嬉しい、悔しい、楽しい、つらい……そういった感情を素直に出せる場であることも意識しています。
指導者としても、子どもたちのそうした感情を一緒に受け止めて、誠実に、真剣に向き合うことが大事だと思っています。
Q.どんな子でも安心して成長できる場所ですね。初心者や運動が苦手な子には、どのように対応されていますか?
そういう子こそ、ぜひ来てほしいですね。実際に、でんぐり返しすらできなかった子が今では自信を持って動けるようになっています。
子どもは1人ひとり違うので、その子に合った伝え方、向き合い方を意識しています。
少しでもできたら一緒に喜び、できなかったら一緒に悔しがる。そんな感情の共有が、子どもの心の成長にもつながっていくと思います。焦らず、ゆっくり、一緒に進んでいけば大丈夫です。

Q.今後、このクラブとして挑戦していきたいことはありますか?
もっと楽しい場所にしていきたいと思っています。柔道だけでなく、レクリエーションやイベントなども取り入れて、子どもたちが「行きたい!」と思えるような道場にしたいです。
練習は週4回で、月2,500円。ほぼボランティアですが、子どもたちの変化や成長、笑顔が何よりの報酬です。
地域移行の流れの中で、クラブが果たすべき役割もどんどん大きくなってきています。柔道の指導にとどまらず、地域の子どもたちにとっての成長環境であり、安心できる居場所でもありたいですね。
Q.最後に、これから柔道を始めようとしている子どもたちや保護者の方へメッセージをお願いします。
柔道は、体を鍛えるだけのスポーツではありません。
最初は不安なこともあると思いますが、まずは1歩踏み出してみていただけたら嬉しいです。
怖そうとか難しそうというイメージがあるかもしれません。でも実際は、人との関わり方や礼儀、感謝の気持ちを学べる、体だけでなく心も育つ本当に奥の深いスポーツなんです。
親子で一緒に喜んだり、悔しがったり、子どもたちが成長する姿を見ると、親御さんも自然と前向きになっていきますし、きっと家族の時間も変わってくるはずです。
そして私たち指導者も誠実に、真剣に子どもたちと向き合っていきます。
柔道を通して、一緒に汗を流しながら人生を熱く、豊かにしていきましょう。
石毛智之さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!