Asobiya

Asobiya

子どものころのワクワク、大人になっても。

黒木さん

鹿嶋という町に根ざし、地域で何かを始めたい、挑戦したいという人が集まり、つながることができる場所です。自分の中の遊び心を呼び覚まし、語り合い、アイデアをカタチにできる場所として設計されています。
円卓を囲めば、自然と目線が交差し、会話が生まれる。ここに来れば、知らなかった鹿嶋に出会え、誰かのチャレンジに共感したり、自分の一歩を踏み出したり…そんなつながりと熱量を繋げる場です。

URL:InstagramMap:飲食

  • 一日店長
  • 鹿嶋の繋がり
  • スポーツバー

Q.Asobiyaを立ち上げるきっかけにはどのような経緯があったのでしょうか?

もともと僕たちは「KX」という町づくり会社として、鹿嶋をもっとおもしろくしていきたいという思いを持って活動を始めました。
僕らが主導してまちを変えていくのではなく、地域でチャレンジしている人たちがもっと増えて、その人たちのつながりが広がることで、結果的に鹿嶋が発展していく、というのが理想の姿だと考えていたんです。

ただ実際には横のつながりが少なくて、交流が生まれにくい状況でした。
だから、まずは定期的に人が集まれる場所が必要だよね、という話になって、この場所を借りて「Asobiya」を始めることにしたんです。

Q.この場所を選んだのはどのような理由なのでしょうか?

実はこの建物、もともとは日本人形を扱っていたスペースで「オモチャのたからや」の隣にあります。
たからやさんは鹿嶋では有名なおもちゃ屋さんで、地域の子どもたちはみんなそこでおもちゃを買って育ってきたような存在です。

元々のご縁がある中で「よかったら使ってみて」と声をかけてもらってお借りすることになりました。
昔は鯉のぼりや人形が並んでいた場所に、今こうして新しいチャレンジが集まる場を作れているというのは、すごくありがたいご縁だなと感じています。

Q.「Asobiya」という名前には、どのような意味が込められているのでしょうか?

名前の由来はまさに「オモチャのたからや」からきています。
子どものころにおもちゃを買った場所のすぐそばで、大人になった今も遊び心を忘れずに、新しいことにチャレンジできる場所にしたいという思いがありました。

名前に「遊び」を入れたのも、そうした大人のワクワクを引き出す空間にしたかったから。Asobiyaは、そうした小さなチャレンジの出発点になってほしいと思っています。

Q.「一日店長」という取り組みが印象的ですが、どんな方がこれまでに担当されてきたんでしょうか?

本当にいろんな方がいます。例えば、脱サラして農業を始めた方や、神栖で活動しているドローンレーサー、古民家を改築して宿を運営しているご夫婦など、それぞれの「やりたいこと」を持った人たちが一日店長を務めています。
地元出身の方もいれば、移住者や転勤族の方もいて、バックグラウンドはバラバラですが、共通しているのは、「自分のやりたいことを地域で実現したい」という熱量を持っていることです。

Q.一日店長に多様な人が関わっているからこそ、イベントとしての広がりもあるんですね。
そうした方々を集める際に工夫していることはありますか?

イベントのテーマや一日店長に合わせて、毎回個別に声をかけるようにしています。
単に「イベントやるよ」ってグループ送信するのではなく、「あなたに来てほしい理由がある」ということを伝えるようにしています。

例えば農家の方が一日店長なら「同じ農業やってる人に会ってみて」とか、移住したての人には「同世代の人が来るから」といった形で、つながるきっかけを意図して作るようにしてます。

Q.印象的だったイベントの内容はありますか?

農家の方が「かぼちゃのチップスを商品化したい」というテーマでイベントを開いたとき、来てくれた人たちにいろんな味を試食してもらって、どのフレーバーが合うかを話し合いました。
結果的に「チリガーリック」が一番おいしいということで、そこから商品開発が進んで、3月には実際に販売まで至ったんです。

他にもドローンレースの全国優勝チームの報告会をやったり、市長が来てくれたり、地域のいろんな人が交わる場になっています。

Q.実際に新商品が生まれるなど、まさに地域の挑戦の出発点になっていますね。通常の営業で印象的だった出来事などもあれば教えてください。

鹿島アントラーズの試合の日に行っているパブリックビューイングは、すごく印象的です。
特にアウェイの試合を見に、長野やつくば、柏からわざわざ車で来てくれた方がいたのは驚きました。

「みんなで試合を観たい」という気持ちで、知らない者同士が語り合ったり、別のチームのサポーターとも交流が生まれるというのは、スポーツの力と遊び屋の場所の力の両方が合わさっているからこそだと思います。

Q.Asobiyaの内装もまた、そうした会話の場を意識されているとかでしょうか。

はい、そこもすごくこだわっています。普通のテーブル席だと目線が交わらないので、円卓を採用して、どこに座っても他のお客さんと自然に会話が生まれるようなレイアウトにしています。
また、スポーツバー風の画面はありますが、あえて視線を集中させすぎないようにしていて、会話の飛び交う空間を意図的に作っています。
また、セミセルフ・キャッシュレスでスムーズな運営を実現しています。

Q.最後にまだAsobiyaに来たことがない方へ、ひと言メッセージをいただけますか?

Asobiyaは、鹿嶋を中心に何かしら活動している人と自然につながれる場所です。
なにかを始めたい人も、ただ飲みに来たい人も、誰かと話したい人も、気軽にふらっと立ち寄れるような空間づくりを心がけています。

敷居が高く感じるかもしれませんが、実際にはそんなことはまったくありません。
初めての方でも、僕たちがしっかりとご紹介しますし、円卓を囲めば自然と会話が生まれるような設計にしています。
まずは一度、のぞいてみてください!

黒木さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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