鹿島Ascendia

鹿島Ascendia

体験から始まる、新しいスポーツの扉

吉澤さん

鹿嶋市を拠点に、フットゴルフというまだ知られていない競技を地域に根ざして育てていく「Ascendia(アセンディア)」。名前に込めた「上昇」と「太陽」のように、スポーツを通じて地域に光をもたらし、可能性を広げていく存在を目指しています。
応援してくれる人々への感謝を忘れずに、支援に対して確かな価値を還元し、応援されるクラブとして成長し続ける。スポーツの持つ力を信じ、まずは「やってみる」ことから、未来を切り拓いていきます。

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Q.「Ascendia」という名前をつけるにあたって、どのような思いが込められているのでしょうか?

「Ascendia」という名前は、実は造語なんです。
2つの言葉を掛け合わせていて、「アセンダー(Ascender)」は「上昇する」という意味、そして「ディア(Dia)」はポルトガル語で「太陽」を意味します。

つまり「日が昇るように上昇していく」、そんなポジティブな成長や希望の象徴としてこの名前を選びました。
フットゴルフというまだ世間に広く知られていない競技を、地域からしっかりと根を張って広め、上を目指していきたいという意思も込めています。

Q.そもそもなぜフットゴルフに取り組もうと考えられたのですか?

私にとって、「人との出会い」が大きな原動力です。

最初は本当に軽いきっかけで、もともとイベント会社をやっていたので、何か面白いイベントができないか日々考えていたところからでした。
そんな中で出会った青木選手がフットゴルフをされていて、試しにイベントとしてやってみたらすごくおもしろかったんですよ。

私は野球畑の人間なので、サッカーやゴルフに詳しいわけではなかったんですが、それでも「これはいける」と思えた。それがスタートでしたね。

Q. 野球畑の方でも「おもしろい」と感じたフットゴルフ、その魅力はどこにあると考えていますか?

1番は「楽しさ」だと思います。そしてその楽しさが、世代や性別を超えて共有できるというのが何よりの魅力です。

例えばゴルフだと実力差が出やすかったり、道具やマナーのハードルがあったりするんですが、フットゴルフはもっとラフにできるし、ボール1個あれば始められる。
親子でも、祖父母とも、はじめての人とも一緒に楽しめるんです。
競技でありながらコミュニケーションの場でもある。そこが大きな特徴です。

Q.現状、どのような課題があるとお考えですか?

やはり1番の課題は「圧倒的な認知のなさ」です。
例えばラグビーが一気に広まったのは、五郎丸選手の存在とワールドカップの開催があったからです。でもそれは「国内に見る場」があったから続いたんです。

フットゴルフはまだ、トップリーグやプロツアーといった見る文化が育っていない。
だからまずは地域のイベントに出たり、スクールを開いたりして、地道に広げていくしかないんです。

Q.見る文化やプロリーグがまだ整っていない中で、それでも活動を続ける意味はどこにあるのでしょうか?

それでもやる理由は、楽しさを共有する価値があるからです。
プロ選手として生活できる仕組みはまだ整っていませんが、それでも親子で楽しめる、地域で広がっていく、そういうところに希望を見出しています。

また、もしオリンピックなどで注目が集まった時、すぐに受け入れられる「場所」や「環境」が必要です。
うちのクラブはその受け皿になりたいし、なれる準備をしています。

Q.今後の展望として、スクールやジュニア育成に力を入れていくとのことですが、具体的にどのようなビジョンを描いていますか?

今の選手層は27〜40代が中心なんですが、競技として発展していくにはやはり若い世代の育成が不可欠です。
そのために、現在ゴルフ場の整備を進めていて、スクールやジュニア向けのプログラムを展開していく予定です。

子どもたちが気軽にフットゴルフに触れられる環境をつくりたいですね。小学校や幼稚園への出張体験、イベントも再開予定で、今年(2025年)の下半期にはかなり動き出せると思っています。

Q.地域とともに歩むクラブとして、今後鹿嶋市との連携や、地域に向けてどんな取り組みをしていきたいと考えていますか?

「とりあえずやってみる」精神を大切にしていて、地域のイベントには積極的に参加していきます。
フットゴルフという名前を聞いたことがある、体験したことがある、という人を少しずつでも増やしていくことが大事だと考えています。

その中で、行政や企業さんとの連携も深めて、地域活性の一翼を担えるようになりたいです。
なによりも「鹿嶋でフットゴルフができる」という選択肢があることが、第一の目標です。

Q.企業やサポーターとのつながりも大切にされているとのことでしたが、どのような関係性を目指しているのでしょうか?

共感を大切にしています。
理念や活動、人間性に共感してくれる企業さんとは、単なるスポンサーではなく「仲間」として一緒にイベントを企画したり、報告会を開いたりしています。

また、パートナー同士が横でつながれる場をつくることで、ビジネスとしても循環が生まれる、支援していただく以上、何かしらの価値を還元できるように、こちらも動いていきたいと考えています。

Q. フットゴルフを知らない人にとって、一番伝えたい「クラブの価値」とは何でしょうか?

とにかく、1回やってみてほしいです。フットゴルフはすごくラフに楽しめるし、自分に合った楽しみ方が見つかるスポーツなんです。

ドレスコードもない、道具も最低限、でも深く楽しめる、体験を通じて、「これは面白い」と思ってくれる人は必ずいると信じています。
だからこそ、それを言葉で伝え、興味を持ってもらうことが僕たちの役割だと思っています。

Q.最後に、地域の方々や応援してくださる皆さんへ、改めてメッセージをお願いします。

応援って、実はすごく大変なことだと思っています。言葉だけでなく、時間やお金、行動として支えてくださる方々に本当に感謝しています。

それに対して、僕たちはちゃんと価値を返さなければいけないと思っています。
クラブとしても、個人としても、もっと応援される存在になるために努力し続けますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

吉澤さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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