ゆにてぃ

音楽とスパイスが交差する、小さなカルチャー発信地
オーナー様
店名には「団結」「結束」など、人とのつながりを大切にしたい思いが込められています。レゲエ好きのオーナーが自らターンテーブルと手作りスピーカーを設置し、音楽とお酒が自然に交わる空間に。
看板メニューのジャークチキンを通じて地域イベントにも参加し、鹿嶋に新しいカルチャーの風を届けています。
URL:InstagramMap:飲食
- ジャークチキン
- レゲエ
- ターンテーブル
Q.「ゆにてぃ」という店名にはどんな思いが込められているのでしょうか?
「ゆにてぃ」という名前は、ひらがなにすることで柔らかい印象になるのと同時に、「団結」「結束」といった意味を込めています。
もともと家族で経営していることもあって、そうしたつながりを大切にしたいという気持ちからこの名前にしました。
Q.飲食業を始められたきっかけについても教えてください。
もともとは現場系の仕事をしていたんですが「人に使われるのが嫌になった」と思うようになって、自分で何かやってみたいという気持ちが強くなりました。
飲食の経験は学生時代のアルバイト程度でしたが、妻は飲食業の経験があったので、そのサポートも大きかったです。
なにより、みんなが和気あいあいと過ごせる場所を作りたいという思いが原点です。


Q.和気あいあいとした空間を目指されたということですが、お店の雰囲気づくりでこだわった点はどんなところでしょうか?
1番は、ゆっくりお酒を飲める場所にしたかったというところですね。
外から見ると居酒屋っぽく見えるかもしれませんが、扉を開けるとバーのような雰囲気で、音楽を聴きながらリラックスして過ごせる空間になっています。
店内には大きなスピーカーもあって、実はこれ、僕たちが手作りしたものなんです。
イベントの時にはそのスピーカーからしっかり音を鳴らして、音楽と一緒に空間を楽しんでもらえるようにしています。
Q.空間づくりに音楽が欠かせないということですが、ターンテーブルを設置されている理由もその思いからでしょうか?
そうですね。僕自身がレゲエが大好きで、若い頃は週末になるとクラブでレコードを回していたくらいです。
お店を始めるならターンテーブルは絶対に置きたいと思っていました。今でも現役で活動しているDJたちがふらっと来てラウンジプレイできるような、気軽に音楽と関われる場所にしたいという思いが強いです。
目の前でDJのプレイを見ることで、初めての方にもその魅力を感じてもらえたらうれしいですね。

Q.DJの方々が気軽に立ち寄れる場になっているんですね。お店で開催されているレゲエイベントにはどんな特徴がありますか?
「クラブ=怖い」というイメージを持っている人も少なくないと思います。
そういう方にとっての入口になるような、クラブに近い雰囲気だけど気軽に楽しめるイベントを心がけています。
実際に10代から50代まで幅広い年齢層のお客さんが来てくれていますし、出演するDJの中には小学生の子もいますよ。音楽のジャンルや年齢に関係なく楽しめる空間を目指しています。
Q.そうしたイベントや出会いを通じて、お客さん同士のつながりも生まれているのでしょうか?
すごくありますね。うちで出会った人たちが、それぞれのイベントに呼び合ったり、鹿嶋市内の他の箱でイベントを一緒に企画したりするケースもあります。いわゆる「持ちつ持たれつ」みたいな関係性ですね。
音楽がきっかけで人と人がつながって、そこから新しい流れが生まれていくのはとてもうれしいことです。

Q.地域とのつながりも深い印象を受けました。地元に対して何か貢献したいと考えていることはありますか?
もともと地元の音楽シーンで遊ばせてもらっていたという背景もあって、今度は自分がそのカルチャーを根付かせていく側になれたらと思っています。
例えば、いずれはレゲエの大規模な野外イベントを企画して、地域のいろんなお店に出店してもらったり、地元全体を巻き込んだお祭りのようなものを実現したいと考えています。
そうすることで、鹿嶋という場所に新しい魅力が生まれると信じています。
Q.地域巻き込み型の構想、とても楽しみです。ところで、看板メニューであるジャークチキンについても詳しく教えてください。
ジャークチキンは、レゲエ文化と結びついていることもあって、うちの看板メニューにしました。スパイスをブレンドして、オリジナルの漬け汁にしっかり漬け込んでいます。
市内ではなかなか食べられない味だと思いますよ。実際、地域のイベントに出店したときにも「これ、おいしい!」って言っていただけることが多くて、それが何より励みになります。
Q.ジャークチキンを通じて地域にも認知が広がっているんですね。最後に、今後、どんなお店に育てていきたいと考えていますか?
今後は「音楽と食と人がつながる場所」として、もっと多くの人にとって開かれた場所にしていきたいと思っています。
若い世代にも音楽の楽しさを知ってもらって、人脈を広げるきっかけになればいいなと。
ヒップホップでもロックでも、ジャンルは問わず「なんか楽しそうだから行ってみよう」って気軽に来てもらえるような、そんなお店を目指しています。
オーナー様、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!