鹿嶋焼芋鹿島神宮前店

鹿嶋焼芋鹿島神宮前店

温度と時間の魔法がかかった、地元の土と手間がつくる、甘さを最大限に生かした焼き芋

松本さん

鹿嶋のまちに根ざした小さな焼き芋店。地元の知り合いの農家さんから直接芋を仕入れ、1本1本を人の目で見て、手で洗い、丁寧に焼き上げます。さらに冷凍焼き芋や干し芋、焼酎、スイーツコラボなども展開し、焼き芋の魅力を多角的に発信中です。
自分で食べておいしかったから、誰かにあげたくなる。 そんな芋を、1本ずつ心を込めて届けています。地元の方の定番に、そしていつか遠くの人のご褒美にもなるような、そんなお店を目指しています。

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  • 焼き芋
  • 干し芋
  • 紅はるか

Q.酒屋を営んでいた中で、なぜ焼き芋のお店を始めることになったのでしょうか?

もともとコロナ禍でお酒の卸の仕事が激減し、どうにもならない状況になったんです。
家業である会社の存続や、従業員の給料を守るために「日銭を稼がなければ」と考え、鹿嶋でよく見かける芋に着目しました。

知り合いの農家さんがいたこともあって、「芋を仕入れて売ろう」と始めたのが焼き芋屋のスタートです。
なにか特別な思いがあったわけではなく、がむしゃらに目の前のことに向き合っていた、というのが正直なところです。

Q.立ち上げ時に特に苦労したことはどんなことでしたか?

苦労といえば仕入れ先を探すことや、焼くための機械の選定など、考えることは本当に多かったですね。でも考える暇すらなくて、ただ夢中で時間との戦いでした。
ベースが決まっているわけではなく、常に目の前にある壁をひとつずつ乗り越えていく感覚でした。
今もそれは変わらず、やりながら考えて動く日々です。

Q. 紅はるかにこだわりがある理由には、鹿嶋の土地との相性も関係しているのでしょうか?

はい。焼き芋というとお客様は秋をイメージされますし、紅はるかは秋のど真ん中に収穫できて、冬にもぴったり。土壌の水はけや気候なども紅はるかと相性が良く、甘みを引き出しやすいんです。
鹿嶋の芋という地域性も出せるので、自然と紅はるかが中心になっています。

Q.芋の仕入れや熟成に関して、農家さんとの関係性や特にこだわっている点はありますか?

農家さんとは顔の見える関係でやっていて、どの畑のどの区画で採れたかまで共有してもらっています。
その上で現地を見に行って、陽当たりや水はけなどの状態を確認し、どう保管して、どう熟成させるかを決めます。

熟成の仕方は本当に繊細で、倉庫の環境によっても変わるし、温度・湿度・期間のバランスで甘さやしっとり感も変わってくる。だからこそ、目と感覚を頼りに毎日調整しています。

Q.焼き芋の仕上がりにおいて、手作業にこだわっている点が印象的でした。その理由は何でしょうか?

機械を使っている会社が多い中で、うちは人の手と目で一本一本しっかり見ています。洗い、端のカット、状態確認、すべて手作業。
芋って意外と繊細で、腐りやすかったり、表面だけでなく中も見極める必要があります。
そうした丁寧な手間が、結果として「食べておいしい」と言ってもらえる品質につながっていると思っています。

Q.冷凍の焼き芋については、普通の焼き芋と比べてどのような楽しみ方ができますか?

焼いたあとに冷凍することで繊維が壊れて糖がドリップし、焼きたてより甘みが増すんです。
そのまま冷たい状態でも、スプーンですくって食べてもおいしいし、トースターや電子レンジで温めて食べるのもいい。半分温めて、半分冷たいままで食べるのもおすすめです。
いろんな食べ方ができるのが冷凍焼き芋の良さですね。

Q.実際に食べたお客様からの反応の中で、特に嬉しかったエピソードはありますか?

やっぱり「自分で食べておいしかったから、誰かにあげたくなった」という声は印象的です。自分のためだけじゃなく、誰かに勧めたいと思ってもらえるのはすごく嬉しいですね。
価格も手ごろで、ちょっとした贈り物として使っていただける商品づくりを心がけています。
日常の中で当たり前に使ってもらえるような存在を目指しています。

Q.これからこのお店を訪れる方や、焼き芋に興味を持った方へ、一言メッセージをお願いします。

特に大きな特徴がある店じゃないかもしれませんが、地元の野菜やレモン、自家製の食材を使った料理で、ホッとできる時間を提供しています。
明るいスタッフが笑顔でお待ちしておりますので、ぜひ気軽に遊びに来てください。

–店頭に並べられていた、紅はるかの焼き芋をいただきました! – 

ひと口食べた瞬間、紅はるか特有のねっとりとした食感が広がるけれど、舌ざわりは驚くほどなめらか。
まるでスイートポテトのような上品な口当たりで、焼き芋というより、ひとつのデザートのように感じられます。
甘さもしっかりとあるのに、後に残らないやさしい甘さで、最後まで心地よく食べられるのが嬉しいところ。

気がつけば1本ぺろり。だけど重たさはなく、「また明日も食べたい」と思わせてくれる不思議な存在感です。手頃なサイズ感と自然な甘みは、お土産やちょっとした贈り物にもぴったり。
冷やしても温めても楽しめるので、季節を問わず常にそばに置いておきたくなる一本です。

松本さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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