鹿クラブ

自然と人、人と人をつなぐ、参加型のまちづくり。鹿嶋の楽しさは全部ここに
佐々木さん
農業を中心に「誰でも参加できる」「誰でも歓迎される」場所づくりを目指しています。
どの活動も特別なスキルはいりません。 「ちょっと行ってみたい」の気持ちがあれば、誰でも大丈夫です。
都会に暮らす人や地域をつなぎ、若い世代と地元のベテランが交わりながら、鹿嶋の豊かさを次の世代へつないでいく。年齢も、立場も、国籍も関係なく。誰もが主役になれる。それが、鹿クラブです。
Map:暮らす
- NPO法人
- 地域活性化
- 農業体験
Q. 立ち上げ時にあまり苦労はなかったとおっしゃっていましたが、それはなぜだったのでしょうか?
もともと立ち上げメンバーがしっかり揃っていたんです。みんなで「やろう!」という雰囲気で始まったので、苦労というよりは楽しく始まった感じですね。
今は役員が10人ほどいますが、家庭や仕事の都合で入れ替わりもあります。
最近では、東京の新聞社の方や、アントラーズの関係者など、紹介を通じてつながった方々も加わっています。
Q.役員や関係者に様々なバックグラウンドの方がいらっしゃるとのことですが、多様な人材を受け入れるうえで大切にしていることはありますか?
基本的に「全部受け入れる」というスタンスです。日程さえ合えば誰でもウェルカムですし、性別や年齢、立場も関係ありません。
外国人の方も今後もっと関わってもらえるようにしたいと考えています。飲食店などで外国籍の方が働いている例もあるので、そういった方々にも広がっていけばと思います。


Q.「誰でも受け入れる」という方針を踏まえて、現在力を入れている活動について教えてください。
農業体験ですね。
たけのこ掘り、さつまいも掘り、ホタル鑑賞、カブトムシ・クワガタ捕りなど、自然の中で季節を感じられる体験を子どもたちと一緒にやっています。
田んぼでみんなでカレーを作って食べたりもしますし、K3カフェさんが軽トラで来てコーヒーを淹れてくれたりと、大人も一緒に楽しめるんですよ。
Q. 農業体験を通して地域にどのような変化や活気が生まれていると感じますか?
鹿嶋にはおいしい食材がたくさんあります。農産物も海産物も。
観光業として力を入れれば、食を目当てに足を運んでくれる人が増えると思うんです。
農業体験をきっかけに、地域の食や自然を知ってもらい、最終的に観光や定住にもつなげていけたらという思いがあります。

Q.今まで大船渡への支援を続けてこられたと伺いました。これからは鹿嶋市への注力をしたいということですが、その理由を教えてください。
10年間、岩手県大船渡への支援を続けてきましたが、区切りとして、これからの10年は鹿嶋市に力を注ぎたいと市役所にも伝えました。
やっぱり、自分たちのまちを元気にしないといけないと思って。鹿嶋で育つ子どもたちに、自然の中でのびのびと遊んだり学んだりする体験を届けていきたいです。
Q.今まで行ってきたクラウドファンディングを今後は控えるとのことですが、どのような資金調達を考えていますか?
これからは鹿嶋市の公園の草刈り作業を請け負って、その報酬を運営費に充てようと考えています。
クラファンは個人に負担をかけてしまう面もあるので、みんなで体を動かして稼げる方法の方がいいかなと思って。
草刈りなら労力で稼げますし、地域に貢献することで収入を得ることができるのは理想的な形だと考えています。

Q.地域の若い世代との連携も増えているようですが、最近印象的だったエピソードはありますか?
美容室の若い経営者さんが「自分たちの畑でジャガイモを育てて、お客様に渡したい」と相談してきてくれて。私たちは畑を貸して、無償で育て方を教えたりしています。
そうやって若い人たちと関わることは、自分にとっても学びになるし、刺激になります。
年を重ねると考えが固まりがちですが、若い人の話を聞くことで「なるほど」と思うことが多いです。
Q.これから鹿クラブを訪れたい、活動に参加したいという方に向けて、メッセージをお願いします。
年齢も関係なく、どなたでも受け入れています。やってみたい気持ちがあれば、それだけで大丈夫です。
いくつになっても挑戦することは大切ですし、遊びや農業を通じて、一緒に「おいしい」と思える体験をしていただけたら嬉しいです。
年齢や立場にとらわれず、まずは気軽に来てみてください。
佐々木さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!