農産物直売所 やさいの声・サバ缶専門店

声を聞きながら、大切に育てた味をお届け。直売所で楽しむ新たな発見。
原田さん
野菜や食材が持つ「声」に耳を傾け、大切に育てられたものをお客様に届けることをコンセプトにしています。メロンとさつまいもに特化しつつ、サバ缶や塩など本当においしいものを厳選。地域の豊かな食材を広めたいという思いから、すべての商品をこだわり抜いて仕入れています。
ただ安く売るのではなく、「また買いたい」と思ってもらえる品質を追求し、丁寧に商品を選んでいます。茨城の恵みをぜひ味わってみてください。
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- 地元野菜
- サバ缶
- 焼き芋
Q.「やさいの声」という店名の由来について教えてください。
このお店のオーナーは農家さんで、昔から「野菜と会話しながら育てる」とよく言っていたんです。
例えば「水が足りない」「暑い」「寒い」など、植物も環境に対して反応するので、それを感じ取りながら育てるという考え方ですね。
あるとき、きゅうりの箱に「恵まれた土地」「恵まれた水」「恵まれた音楽」と書かれているのを見て、クラシック音楽を聴かせるとよく育つという話と結びついたんです。
それで「やさいの声」という名前がしっくりきました。
Q.「やさいの声」の販売所を始めたきっかけを教えてください。
実は社長のおばあちゃんが昔からこういう場所をやりたがっていたんです。
それに加えて、ちょうど知り合いがコンビニの跡地で直売を始めたらすごく人気が出て「私も地域のものをもっと広めたい」と考えるようになりました。
この辺りは野菜の生産が豊富で、さつまいももあるし、茨城は昔サバの漁獲量も日本一だったこともあるんです。
でも、そのことは地元の人でも意外と知らなかったりする。だから、そういう「地域のいいもの」を届ける場にしたいと思いました。


Q.メロンやさつまいもを販売する上で、大切にしていることは何ですか?
メロンは「全量チェック」と決めていて、すべてのメロンを開けて状態を確認しています。農家さんとも細かく話をして、品質の良いものを厳選していますね。
値段を下げれば売れるかもしれませんが、そうではなくて「食べた人がまた買いたいと思うかどうか」が大事です。
どの商品も大切にしていますが、さつまいもは特に焼き芋屋さんのお客さんも多いので、彼らが「また使いたい」と思える品質を維持することを意識しています。
Q.「やさいの声」の特徴や、ほかの直売所との違いを教えてください。
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1番の特徴は、メロンとさつまいもに特化していることですね。そして、直売所なのにサバ缶を扱っているのも珍しいと思います。
実は、昔塩の業者さんが廃業することになり、そのご縁で塩の販売も始めました。そこから「塩の奥深さ」を知って、今はソルトソムリエの方と一緒に学びながら品揃えをしています。
塩って昔は国が管理していた専売品だったり、小さな塩屋さんが多かったりと、すごく面白い世界なんですよ。

Q.おすすめの商品について、それぞれの特徴を教えてください。
メロンでおすすめなのは「ゆうかメロン」です。5月中旬から6月中旬の短い期間しか出回らないのですが、外は黄色くて中はグリーン。メロンが苦手な人でも食べられるくらいの食べやすさです。
食べるタイミングとしては、追熟させて、全体に少し弾力が出た頃がベストですね。
さつまいもは「紅はるか」が人気です。特に「紅ゆうか」という品種は、日本農業賞を受賞したこともあるおいしいさつまいもですよ。
塩のおすすめは「宗谷の塩」です。パウダー状になっていて、料理にも使いやすく、まろやかな塩味が特徴です。
Q.サバ缶の品揃えが日本一と言われていますが、どのような基準で選んでいるのですか?
以前は180種類ほど扱っていましたが、最近はサバの漁獲量が減少してしまい、今は130~140種類ほどになっています。それでも、全国でもトップクラスの品揃えです。
選ぶ基準としては「実際に食べてみておいしいかどうか」が最優先ですね。
例えばうちのオリジナル商品では、鹿島神宮の湧水と、越田商店さんが長年継ぎ足している文化星の液体を使って塩の代わりに味付けをしています。普通の水煮缶とは違った深みのある味わいになりますよ。


Q.お客様との印象的なエピソードがあれば教えてください。
やっぱり「おいしかったよ」と言われる瞬間が1番嬉しいですね。
特に、前に買ったお客さんが「この前のメロン、すごくよかった」とか、「サバ缶、おいしかったよ」と言ってくれると、ドキッとしながらも嬉しくなります。
自分で食べて「これはいい」と思ったものを販売しているので、それをお客様に共感してもらえるのはなによりのやりがいですね。
Q.今後、新しく挑戦したい商品やサービスはありますか?
本当は調味料ももっとやりたいんです。
特に醤油や味噌ですね。茨城には良い醤油屋さんも多くて、例えば朝酒の「ひげた」さんや、鹿島の「富士藩醤油」さんなど、魅力的な商品があります。
でも、お店が小さいので在庫管理が難しくて、まだ本格的には手を出せていないんですよね。
いずれは塩だけでなく、醤油や味噌といった調味料のセレクトショップ的な展開もできたらいいなと思っています。
– 富士山の溶岩焼き芋をいただきました!–
香ばしく甘い香りが広がり、食べる前から期待が高まりました。ひと口食べると、想像以上の甘さとねっとり感に驚きます。紅はるかならではの濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、まるでスイーツを食べているような感覚です。皮までしっとりとしており、そのまま食べてもおいしくいただけます。
「ねっとり系がお好きでしたら紅はるかがおすすめですよ」とご提案いただいた通り、甘みと食感のバランスが抜群でした。富士山の溶岩でじっくり焼かれたことで、旨みがギュッと凝縮されており、最後のひと口までしっかりとした甘さを楽しめます。これは、やみつきになるおいしさです!

原田さん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました!